帝王切開を例に 4

次に帝王切開のチェック項目を考えてみます。


以上のように、帝王切開の行動の分析を行います。次に今まで書き出した行動から行動のチェック項目を考えます。このチェック項目は、部下の獣医師がどの部分できてどの部分ができないのかを確認するために必要です。


○帝王切開の適応か。30分以内で判断できたか。母牛に負担がかからないように短時間で決める。○畜主と相談したか。畜主に、リスクの説明

○準備品はそろっているか

○保定はどの方法か、なるべく埃の少ない環境を選ぶ。牛の座り込みや保定が外れたりのアクシデントの対応を準備する

○麻酔の方法は。 硬膜外麻酔を確実にできるか

○術前の術野消毒、ドレイプ処置はできたか

○皮膚の切開部位は、どこを何cm切るのか、左膁部か右膁部か、縦切開か斜切開か。奇形胎児、超過大児、腐敗胎児の時の切開部位の判断

○子宮弛緩剤を投与したか

○筋層の切開の時に止血を、しているか

○子宮を確保し、子宮の切開の前に、創外に出しているか

○子宮の切開創の長さは、十分か

○子宮の縫合は、ユトレヒト法で。起点と終点の結紮を3回以上しているか

○子宮の縫合後に縫合の隙間、子宮の裂創の確認

○癒着防止剤、抗生剤の投与はしたか

○死腔を作らないように、筋層を拾っているか

○術後の母牛の管理を畜主に説明したか

@「ピンポイント行動」


ピンポイント行動とは、一連の行動の中に潜む、「結果に直結している行動」のことをいいます。これだけは確実にやる行動のことです。帝王切開のピンポイント行動は以下の3つです。


1.5分~30分以内の、手術開始の判断。(母牛の産道損傷や汚染しないよう、子牛が衰弱しないよう。)

(子牛の生存率を上げ、母牛の受胎率をあげるためには難産介助を長い時間行い母牛の子宮内を汚染させ胎児を衰弱させ母牛を衰弱させるのではなく、いかに迅速に手術の判断をするかにかかっています。)

2.術式の的確な判断。(過大児、奇形児、腐敗胎児、起立不能時などの時に、立位か横臥位か、左か右か、切開場所、切開長はなど)

3.汚染を防ぐ対応。(清潔な術式、環境対策、座り込みなどのアクシデントへの対応)

以上のように、「帝王切開」について行動科学では考えます。


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by agricoach | 2017-03-28 23:31 | 行動科学


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