やってるつもり

問題がある農家に行って、農家と相談しながら
原因を探して、対策を考えて、実行をする。

このパターンは、よくあることです。

おおかたの場合は、どうにかよくなって
問題もなくなるんです。

それでも、しばらく(半年~数年)すると
なんとなく、悪くなてきます。

そして、また、原因を探っていくとき
すこしづつ、ズレが出ているときがあります。

「やっているはず」
なんですが
実際に測ってみると、足りなかったり、多すぎたりします。

たとえば、粉ミルクの濃度。

長年、哺乳子牛を育てているので、
「まさか間違ってないだろう」と農家も私も思っているのですが、
測ってみると、だいぶ違うのです。

粉ミルクを測るコップが変わったのに、入れる回数は同じだったりして
「やってるはず」、「食べてるはず」
がずれていることが、多くあります。

特にサイレージのカビと変質。
「いいサイレージをやっている」はずなのですが、
実際は、サイロから出して時間が経って、熱を持ち
変質し始めていることがよくあります。

すると、食べる量が減って、いろんなまずいことが出ています。

カビが大問題です。

バンカーサイロのカバーをはずすと表面はカビがあります。

カビの見えるところを捨てて、その下の見た目には
いいサイレージを食べさせているのですが、
「いいサイレージ」のはず。なのです。

本当は、カビ毒が下まで染みているので
牛はカビ毒の影響がでます。

いっきに体細胞が悪くなり、乳量が落ち、繁殖が悪くなります。

すごく悪くなったときは、
「ああ!サイレージのカビかもしれない」
と思うのですが、少しずつ悪くなったとき
なかなか、原因がカビだとは、思いません。

和牛農家では、ワラをよく使います。
ワラの根っこから20cmほどは、少しほこりがついたような色になっています。

「農家に、カビの着いたワラを食わせると、発情がこないよ」
と言うと
「だいじょうぶ、うちのワラは、いいワラだから、カビは付いてない」


でもよく見ると、ほこりが付いたようになているところはカビなんです。
また、茎を割ってみると中にカビがあるんです。

「うちはいいワラをやっている」つもりなんです。


その
「~~しているはず」
「~~しているつもり」
ってのが、大きな落とし穴なんです。
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by agricoach | 2005-11-20 21:13 | 技術


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