失敗学5

組織の構造は普通、逆樹木構造(ピラミッド構造)になっています。

つまり、社長(農場長)を頂点に次が課長、その下に平社員となっています。

逆樹木樹構造は上からの命令は下に正確に伝わるが、下で起こっているトラブルと要求が上に行きません。

つまり、社長の命令や意向や支持は、社長から平社員に伝わりますが、平社員が現場で遭遇するトラブルや不満などの「悪い情報」は平社員から社長には伝わりません。

なぜなら、平社員は、悪い情報を上に上げると怒られるし、いい提案をしても「どうせ、聞いてくれない」と経験的に思っているので言いません。

だから、現場で起っているトラブルとか要求が社長まで行かないのです。
組織(会社、農場)が大きくなればなるほど、トップと平社員までの間にいくつもの役職があるので、さらに情報の通りが悪くなります。

特に失敗の情報は、となりの部署に行こうと思えば、逆樹木構造をさかのぼっていかなければ行かなければ、となり部署にいくことはありません。

たとえば、農協の金融課で起ったトラブルがあるとします。

そのトラブルは農家に対応した金融課の平社員から金融課長に上がり、金融課長から農協の支所長に上がり、支所長から組合長に上がって、それから他の課に伝わっていきます。

だから畜産課に伝わるには、一旦組合長まで上がってそれから畜産課まで降りてこなければ伝わりません。

ところがさっき説明したように、失敗の情報は、もともと上には行かないという特性があるのです。

失敗は隠しておきたいのだけど、バレた時は、その何十倍もコストがかかります。
損になることは覚悟して、原因を究明して自分たちの活動に生かしていかなければいけません。そうしないと、失敗の拡大再生産になってきます。


「失敗が大きくないときにでも、そこから学び取るものは学び取って、不必要な失敗が起こらないようにする。」という気持ちを持てるがどうかが大事な点です。
[PR]
by agricoach | 2006-10-17 23:08 | 失敗学


2冊目の本ができました。今回の本はイラストをいっぱい入れています。       メールは kagryt5297wexv@btvm.ne.jp まで。


by agricoach

リンク

カテゴリ

全体
運営
行動科学
ユーモア
見える化
コーチング
まんが
農業
整理整頓
失敗学
技術
目標実行委員会Ⅲ
「人を動かす人」になれ!
原田隆史
名言
トヨタ風「最強の社員」
学ぶ技術
人間力
アソシエ
みやざき中央新聞
仕組み化
カイゼン
加点主義
未分類

以前の記事

2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2015年 08月
2015年 04月
2012年 05月
2012年 04月
2011年 08月
2011年 04月
2010年 07月
2009年 09月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2008年 11月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月

ライフログ










その他のジャンル