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農場長の心得

農場長の心得

ほとんどの農場で上司も部下も不満を持っています。

部下あるいは息子、嫁の持っている不満は、

「少しでもミスするとすぐに怒る上司なので、びくびくする」

「いい提案をしても聞いてくれないので、もう言わない」

「どうせ話しても、聞かないから、言われたことしかしない」

「なんで、あの上司の方が給料が高いの」

「現場のことを何も知らないのし、自分でせずに指図ばかりする」

「給料が上がらないから、給料の分だけしか仕事をしない」

「どこか他にいい働き場所がないか、いつも気になる」

上司あるいは父親、農場長が持っている不満は、

「部下は、指図しないと動かない。」

「自分で考えて働かない」

「言われたことにすぐに文句を言う」

「失敗を人の責任にし、同じ失敗をする」

「手抜きをする。休みたがる」

こんな不満は、飲み屋に行って聞き耳を立てるとよく聞こえてきます。

 テイジン社長の長島徹氏は理想の上司の6条件として以下のことを上げています。

上司というのは、農場ではおとうちゃんや農場長。会社では社長や部長。農協では組合長や支所長。共済の診療所では、診療所長。農機具会社では、支店長などのことです。

1:目標をはっきりさせ、夢、ビジョンを語れる。

2:聞き上手である。

3:反対意見やどんな仕事のアイデアも怒らないで一旦受け入れることができる。

4:部下の輪の中に自ら飛び込んでいき苦楽を共にできる。

5:「部下の責任は私が取ります」と言える。

6:女性がイキイキと働き、結婚してもやめる人が少ない職場を作れる。

こんな農場長がいれば、最高の農場ですが、現実は、なかなかいません。

こんな上司の理想像を聞いても、ボヤキが聞こえてきそうです。

1:目標をはっきりさせ、夢、ビジョンを語れる。

先行き不透明で、エサ代は上がるし、乳価は下がるし、夢なんかねえよな!

農協の通帳には、金が残らないから、うちの農場長は、いつやめようかと話しているばっかりや!

2:聞き上手である。

こんな上司に会いたいもんだ! うちの上司は、人の話を聞かねえし、自分の話ばかりする。

3:反対意見やどんな仕事のアイデアも怒らないで一旦受け入れることができる。

こっちが、なにか提案しても、頭ごなしに、「そんなこと、できる訳がない!」と一喝だ。失敗でも報告しようものなら、怒りちらして、そりゃあ、大変だ!

4:部下の輪の中に自ら飛び込んでいき苦楽を共にできる。

きつい仕事は、部下にまかせて、自分は楽な仕事ばかり。

5:「部下の責任は私が取ります」と言える。

そんな発言、聞いたことがないね!悪い結果は、部下の責任。いい成績は自分の功績。

6:女性がイキイキと働き、結婚してもやめる人が少ない職場を作れる。

女がいくら意見しても、見下して、「女の出る幕じゃない」のひとことで終わる。

こんなボヤキが、聞こえてきます。もし、農場長や親父が、この理想像に近づこうと、がんばっていれば、周りの人も、納得して仕事ができるものです。でも、ほとんどの農場長は、「どんな上司でなければ、農場は動かないのか」などは、あまり考えないし、そんな情報も入りません。でも、いろんな経営の本や、ビジネス誌には、「部下の意欲をいかに上げるか」などの話題が豊富に載っています。

今からの、農場長は、この分野を勉強すべきです。


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by agricoach | 2017-05-05 16:54 | 運営

いい社員の育て方

先日、養豚経営者対象にセミナーをしました。

ワークショップ形式で、グループに分かれてグループごとに討議をしました。

その時のひとつの話題が「いい社員を育てる」です。

6グループあり、マッピングで記録してもらいました。

その6枚のマッピングをまとめたのが以下です。

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by agricoach | 2015-08-13 07:38 | 運営

加工、販売(6次産業化)をうまくするには

岩崎邦彦著「小が大を超えるマーケッティングの法則」に、農場ので6次産業化の時に、役に立つことがのっていました。

多くの酪農家が、持っている夢に「自分のところの牛乳で、アイスクリームやチーズなどを加工して販売したい」ということがあります。

現実には、日本中を見ても、販売までやっている農場は少ないし、
さらに、それで確実に収益を上げている農場は少ないのが現状です。

この本の中に、
「「小さな店にひかれる人々」には、次の5つの特性がある。」
1:「本物志向」が強い。
2:「人的コミュニケーション志向」が強い
3:「関係性思考」が強い
4:「地元志向」が強い
5:「低価格志向」ではない。

小さな店にひかれる人々に対応するためには、次の3つの力を高める必要がある。

@ほんものの力:シンボルとなる商品を軸として、個性やこだわり、専門性を発信し、本物志向に対応する。

@きずな力:顧客との関係を深化させ、顧客一人一人と「きずな」を強化していく。それには、まず現在の顧客の満足度を高める必要がある。

@コミュニケーション力:顧客にたいするきめ細やかなアドバイスや提案を行う、顧客との「人的コミュニケーション」を強化する。


このように書かれています。


これは、農場で加工して販売する場合に、まったく当てはまります。

産直店で販売したり、小さな販売店を農場の近くに造ったりするのが一般的ですが、
自分の農場で作った乳製品が「ほんもの」かどうか。
そのへんのお店で買えるものと変わりなかったら、お客さんはリピートしません。
少々値段が高くても、リピートしてくれるお客さんを確保でくるほどの商品を作ることができるのか。

ネット販売を企画する場合でも、特に注意するポイントです。
もっとも、ネット販売以前に地元の人に受け入れてもらえない商品ではネットでも売れませんが。


きずな力、コミュニケーション力を高めながらお店を運営できれば、
お客さんに喜んでもられ、リピートしてもらえる、利益の上がるお店になると思います。
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by agricoach | 2012-05-09 23:32 | 運営

上司への不満

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「日本でいちばん大切にしたい会社」坂本光司著がすごい人気です。

日本にある、いい会社の事例をたくさん載せてあります。

効率や利益を追求することにより社員が疲弊している多くの日本の会社に対して
障害者が幸せに働ける会社、社員の幸せを第一に考える会社などの多くの事例があります。

その著者の坂本氏が書かれている本に「経営者の手帳」があります。
「働く、生きるモノサシを変える100の言葉」が載っています。

その中から、
「社員がやる気を喪失する最大の要因は、経営者や上司に対する「不平」「不満」「不信感」である。」


私の往診先の農場も、従業員を入れているところが増えてきました。
ところが、日本全国同じような状況でしょうが、農場に定着する従業員が少ないのが現状です。
若者などは、数日から数ヶ月で辞めます。

多くの農場では経営者は、父親です。
従業員にあたるのが、息子であったり母親であったり従業員であったりします。
農場の従業員は多くの不満を持っています。
それが続くとやる気をなくし辞めていきます。

多くの農場の経営者は、従業員の不平や不満を聴こうとしません。
不平や不満を言うと経営者から起こられるので、従業員は言わなくなります。

従業員が不平を言えないのは経営者の責任です。

不平や不満を解消できれば、いい農場になっていきます。
「不平、不満は貴重な財産である」という意識を持てば、経営者の姿勢は変わります。
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by agricoach | 2012-04-27 23:17 | 運営

クレーム処理の最適本

クレーム対応について、どうすればいいのかを書いたいい本を見つけました。

三輪康子著
「日本一のクレーマー地帯で働く日本一の支配人」
です。

三輪さんは、歌舞伎町のホテル支配人として、最強のクレーマー(ヤクザ)に対応することで業績を伸ばしてきた方です。


クレーム対応の要点は、

「謝る上でどちらに非があるかといったことは関係ない。「お客様の傷ついた心」にだけ焦点を当てることが大切だ」
「クレーム対応とは全力で人の気持ちを理解すること。つまりクレームへの対応ではなく、人への対応である」

と言われています。

私が過去に、農家から診療に対するクレームを言われたとき
いかに自分の正当性を主張して、相手のクレームが筋違いだと言ってきました。
そして、お互いに不信を持ってしまうことも度々でした。


非常に考えさせられる内容で、参考になりました。
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by agricoach | 2011-08-30 23:55 | 運営

初心者向けトレーニング

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前回計画していました、初心者向けトレーニングを某牧場で行ないました。
そこの農場の従業員と他にも牛飼いの新人を集めて、基本的な牛の見方や
ロープの使い方、保定の仕方、ボディーコンディッションの見方、環境の見方、
薬の飲ませ方、立ちかた歩き方によってどこの痛みを見るか。

などの基礎的な牛の扱い方をトレーニングしました。

実際に牛を使いながら、倒したり、尻尾のロープ結びを競争したりして
参加者も体を動かしながら、ポイントを説明しました。

そこの農場の従業員は、習ったことをまとめてレポートを出すことにしています。

このレポートの出来具合によって、手当ての額が増減することになっています。

次回は、繁殖関係の見方、お産について、の実習です。

ほかにも、
病気の種類と簡単な治療   糞尿処理の基本  検診の仕組み
直検の練習(子宮を使っての実習) 受精の練習  牛の発育理論 
整理整頓の意味と実習  日誌の書き方  作業のマニュアルつくり
目標達成方法  ミーティングの仕方  見える化  コミュニケーション方法
を計画しています。
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by agricoach | 2007-06-02 15:41 | 運営

どんと晴れ

なんでも参考にする私のことですので、テレビを見ながら
うなってました。

今、朝のNHKで「どんと晴れ」をやってます。

旅館の話ですが、そこの「おかみ」の姿勢は、参考になります。
お客様に、とって一番大事なことをして差し上げる。
お客様がゆっくりとくつろげるように、何でもして差し上げる。

この姿勢は、「すげっ!」と思いました。

もし、「牛乃屋」という旅館があって、
そこのお客さんが「牛」だとしましょう。

お客さんが、ゆっくりとくつろげる旅館なんです。
従業員みんなが、お客さんがゆっくりと、くつろぐために
できることは何でもしています。

空気のきれいな部屋で、床は柔らかく乾燥して
水はきれいで、いっぱいあって、茶碗はきれいです。
仲居さんは、毎日部屋の掃除を綺麗にします。
板さんの作るご飯はその日に取れた新鮮なものです。
質が悪い物けっして出しません。
いつでもゆっくりと外で散歩できるし、自由行動ができます。
雨の日も床が滑らないように、従業員は気を付けています。
おかみさんは、従業員が楽しく働けるように職場環境に気をつけます。

ゆっくりとくつろいだお客さんは、料金をいっぱい払ってくれます。

そして、「牛乃屋」は繁盛するのです。


パルファティスファーマ社の秘書の岡本節子さんは「スーパー秘書」と言われます。
彼女は、自分で100点満点だと納得するまで念入りに丁寧に仕事をします。

たとえば、上司から「顧客との打ち合わせでレストランを予約してくれ」と指示されると。
岡本さんがチェックすることに
1.レストランを予約する。
2.食事の目的
3.相手の食事の好み
4.メニューの内容
5.味とサービス
6、上司の交通手段
7、相手の交通手段

ここまでを、チェックして予約します。
すべての仕事で、ここまで念入りに丁寧に仕事をするのです。


「どんと晴れ」のおかみや岡本さんのような姿勢で、農場を管理できれば
すばらしい「牛乃屋」ができるのでしょうね。
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by agricoach | 2007-05-02 01:49 | 運営

すべてを教えてもできない

NHKの番組「プロフェショナル」 で、りんご農家の木村秋則さんが紹介されていました。

木村さんは、りんごでは無理と言われた完全無農薬で栽培をしている人です。

木村さんは、栽培技術を隠さずに全部教えてくれるそうです。
でも、教わっても実際に実行できる人は、ごく一部のようです。

木村さんの理念は、「りんごの木が育つのを見守る」 ことです。
りんごの木に悪いことは、徹底してしない。

ひとつの例で取り上げられていたのが、
害虫駆除のための酢の散布。
一般には、効率よく散布するために大型機械のスプイヤーが使われていますが、
大型機械のため重量が重く、農場内の土を固めてしまい、木の根に悪い影響を与えます。

そのために、木村さんは大型機械は使わず、効率が悪いけど
手作業で散布するそうです。

木村さんの技術を習いにくる人にも、土を痛めることの説明をして
技術を伝えるのですが、多くの人が作業が楽にできる大型機械を使うそうです。

そのため、なかなか完全無農薬がうまくできません。

全部の技術を教えても、それを実行する人の理念がなければ、できないのです。

木村さんの理念は、
「自分達を生かしてくれる大事な有り難いりんごの木を土を、守る」
「木にとって悪いことは徹底してしない」

この理念があるからこそ、完全無農薬の技術が実行できるのです。

乳牛の農場でも、「乳質のよい牛乳をつくる」 「健康に牛を飼う」には、
「牛に悪いことは徹底してしない」 という理念がなければ実現しません。
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by agricoach | 2007-04-24 13:55 | 運営

三輪車クイズ 

先日の滋賀での話の中で、三輪車理論を説明しましたが、
冒頭でのクイズを忘れていました。

そこでクイズです。

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「上の写真で、おかしなところはどこでしょう?」

という問題です。

ちょっとした、アイスブレークです。

解答してみたい人は、コメントに書いてください。
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by agricoach | 2007-04-17 06:51 | 運営

三輪車理論

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「人」 「仕組み」 「技術」 の3つの輪は、ちょうど三輪車のようです。

どの車輪も同じ大きさでないと、前に進みません。
実際の農場で多いのが、「技術」の車輪は大きいのですが、
「人」と「仕組み」の車輪が小さいので同じ場所をくるくる回っています。

3つの車輪を大きくすることが、うまく進む三輪車(農場)になります。

次に、ペダルを踏む力になるのが「人間力」。
毎日、自分が決めことをコツコツできる力。
難儀な事でも、あきらめずにコツコツとできる力。
問題にぶつかっても、自分で考えて行動し、うまくいかなくても自分の責任で次の解決策を考え次の行動を起こす力。

このペダルをこぐ力「人間力」がなければ、三輪車は動きません。
どんな仕事も、うまくいかない事、壁、難しい問題があります。
これは、「坂道」と同じです。
「坂道」と言っても「下り坂」でなくて「登り坂」です。
「下り坂」なら、なにもしなくて進むから楽なんですが、
「登り坂」は、ペダルをしっかり、こがなくては進みません。
上りがキツイほど、ペダルを強く踏まなくては進みませんが、
「人間力」が弱いと、ペダルを踏む力が弱くて、ちょっとした坂道でも
登れなくて、止まってしまいます。

どんな仕事も「登りの坂道」があります。
この世の中に「坂道」がない仕事はないと思います。

逆に言えば、「人間力」がなければ、どんな仕事をしても、壁を乗り越えられないので
「一流」にはなれないのです。
「ほどほど」のことはできるのですが、「上り坂」が急になれば、登れず止まってしまいます。

酪農の状況は、今、非常に厳しくなっています。
乳価は下がるし、エサ代は上がるし、消費は伸びないしで
どう考えても楽になる要素はありません。
それこそ「急な坂道」です。

この「急な坂道」を登れないと、廃業するしかありません。
ところが、酪農をしても儲からないからと廃業して、他の仕事に就いても
うまくいきません。

今までの、社会情勢では、まじめに働けば「給料が上がって貯蓄が増える」というのと違ってきています。
農産物の輸入が増えて、エサや材料が高くなり、今までのような生産物が安くなるような社会状況では、ただ普通に働いていればいいという状況ではなくなってきています。
あれぼど「安定」しているはずの公務員でさえ、「不安定」になってきているこの頃です。

ペダルを踏む力の「人間力」が強くなければ、三輪車は前に進まないのです。

つぎが、ハンドル。
ハンドルが「目標」「ゴール」になります。
車輪が3つあって、ペダルを踏む力もあるのだけど
ハンドルを操作するのがうまく行かないと、つまり目標がはっきりしていないとグルグルと同じ所をまわって、前に進みません。

どこに行くかをしっかりハンドルきらないと、結果がでません。
このハンドルが、「理念」であったり「目標」であったりします。

この三輪車理論が、わたしの考えの全体像だと
この頃思っています。
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by agricoach | 2007-04-01 13:49 | 運営


2冊目の本ができました。今回の本はイラストをいっぱい入れています。       メールは kagryt5297wexv@btvm.ne.jp まで。


by agricoach

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