カテゴリ:技術( 11 )

新兵器登場

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これは、サイレージサンプラーです。

結構これは大きいのです。

先月号のデーリージャパン誌に、
サイレージの密度を調べるために、これで密度を調べサイレージの
圧縮踏圧が適正かどうかの判断をするものです。

さっそく今日、届きましたので
明日から数件の農場で検査をしてみようと思っています。

しっかり踏まれたサイレージは、密度が175kg/立方m以上が必要とのことです。

昔から指摘されているように「良質な粗飼料」が乳牛の経営も、和牛の繁殖も
一番重要な要素だと思います。

各農場で作られているサイレージは、基本に忠実に作られているか
ということになると、不安な部分も多くあります。

刈り取り時期に台風が来て、折れたトーモロコシは地面に付いて枯れているし、土が付いています。
雨が降ってぬかるんだ畑で収穫されたサイレージには、トラクターの土が混じっています。
サイレージをバンカーサイロに詰め込むとき、踏圧用のトラクターのタイヤに土が付いています。

しっかり踏圧しても、ビニールカバーがカラスに穴をほがされて、表面はカビています。
ほかにも台風でビニールが外れたり、たぬきに穴をほがされたりします。

しっかり踏圧し密閉していても、サイレージを取り出した後、牛に食べさせるまでに
半日以上たってしまうと、「二次発酵」という腐敗のため、サイレージが悪くなります。

農家は「二次発酵」とよく言います。
「二次発酵」と言うと聞こえはいいのですが、実は「腐っている」のです。

こんな流れの中のほんの一部ですが、
ほんとうに踏圧されているかどうかの判断は、
175kg/立方m以上あるかどうかのようですので、
今回、購入しました。

結果はまた、後ほどに報告します。
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by agricoach | 2007-05-22 22:15 | 技術

”つもり”病

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上の写真を見てください。
少し写りが悪いのですが、これは、和牛の子牛です。

私が農家に行って、「生まれてすぐから、濃厚飼料を食べさせていますか?」
と聴くと、ここの農家は、
「食べさせているよ。毎日エサ箱に濃厚飼料を入れて、自由に食べているよ」
と返事がきます。

ところが、このエサ箱は手前の縁の高さは約60cmです。
生まれたばかりの子牛には、高すぎます。
エサ箱の底に濃厚飼料はありますが、小さい子牛は、えさ箱を覗きこめるけれど
食べられません。首をエサ箱の底に伸ばすと、手前の縁がのどにつかえて
エサを食べられません。

農家は、生まれてエサを食べられるようにしているツモリなのですが、
実際は、エサは食べずに、牛床の汚れた敷き料や土や親の尿を舐めたりしています。
そのため、胃に雑菌が入り、下痢の原因になっています。

この例のように、「○○しているツモリ」
なのですが、本当はできていない事が農場の中に多くあります。

それが、病気やロスや無駄につながっています。

仕事の「質と精度」をいかに高めるかが、農場の成績に直結します。

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これは、乳頭の写真です。

「搾乳牛の乳頭は、痛んでいませんか?」とか
「過搾乳になって、乳頭は痛んでいませんか?」
と聴くと

「ぜんぜん、痛んでいませんよ」
「過搾乳なんかしていません」
と返事が来ます。

ところが見てみると、この写真のように、痛んでいます。

現場で見ると、この乳頭は、まだいいほうです。
だからこれくらいなら、「まったく問題なし!」と見てしまうのです。

”乳頭は痛んでいないツモリ” で
”過搾乳はしていないツモリ”  で
”まったく問題はないツモリ” なのです。
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by agricoach | 2007-05-17 21:40 | 技術

草の刈り取り

毎年のことですが、この連休シーズンは宮崎では、
イタリアンの草の乾草やロールつくりの時期です。

今年は、連休の途中で雨が降り、晴れの日は3日くらいしか続きませんでした。

その3日でどうにか、乾燥させあるいは、ロールできた農家は良かったのですが、
何割かは、小雨に濡らしたり、あるいは、雨がいっぱい降って水に漬かったりしていました。

水に漬かってしまったのは論外ですが、
小雨に濡らした草も、後でカビが生えます。

ここ1ヶ月ほどは、ときどき雨が降っているので畑や田んぼは湿っています。
都城では、冬の田んぼにイタリアンを植えて、5月に刈り、それから田植えの準備をするところもあります。

田んぼは水はけが悪いので、少し雨が降ると水が溜まります。
1週間以上晴れの日が続かないと、田んぼの土は乾きません。

今年は田んぼが湿っているので、イタリアンを刈って、3日干して草は乾いても
土が乾いていないので、大型トラクターが入って、ロールにしたり乾草の梱包にするとタイヤに付いた土を巻き込んでしまいます。

土を巻き込んだロールや梱包は、すぐにカビがきます。

「3日晴れが続いて草が乾いたから、いい草が取れるぞ!」
と言うのは、保障できません。
田んぼ土の状態次第だと言うことを、気にしてほしいものです。

今年の草は、ちょっと心配です。

老舗旅館「牛の屋」では、とても出せそうにない草かもしれません。
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by agricoach | 2007-05-07 23:28 | 技術

農場視察に行ったら、何を見るか?

農場の掃除のことです。

乳牛のTMR給与のところで、スタンションの下に
エサや糞が溜まって、固まってしまいます。

そこは、カビの培地になって、パカパカに固くなっています。
これが、いっぱい溜まってくると、飼槽のほうに落ちて、牛が食べます。

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この農場は、整理整頓が行き届いているところです。
飼槽にエサを配る前に、毎日スタンションの下を掃除しています。
新しいエサが少し溜まっていますが、かびた古いエサは残っていません。

多くの人が、農場視察などでいろんな農場を見に行きます。

普通、新しい機械や牛舎の構造やエサのメニューなどを聞きますが、
ほんとうは、その農場内の作業のどこに気をつけて朝から夜までの
仕事をこなしているのかが重要なんです。

同じ機械や構造は、ほかのところでもあるのに、
なぜその農場は、うまくいっているのかを、ぜひ聞いてください。

ひとつの注目点が、いかに整理整頓をしているかです。
掃除や片付けだけでなく、データで整理、スケジュールの整理、問題点の整理、
対策の整理、メンバーの考えの整理。

うまくいっっている農場では、「なるほど!」と言える、「基本をしっかり」が
実行されているはずです。

もし、農場視察の機会がありましたら、ぜひそのへんのところを見て来て下さい。
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by agricoach | 2007-04-22 17:34 | 技術

防寒用チョッキ

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子牛の防寒用のチョッキです。
市販のものを見て農家が自作した物です。
マジックテープ(下の写真の黒い部分)で胸と腹の下とお尻で止めています。
他の子牛に着せ替える時に、洗濯をします。

先日、熊本で子牛の育成セミナーがありました。

子牛は寒さにストレスを受ける。
15度以下になったら、寒さ対策が必要で、
寒さによるストレスで、体重は減るし、免疫力が落ちる。

そのため、寒い時期には、ミルクの増量が必要だということでした。
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by agricoach | 2007-02-14 15:43 | 技術

簡易バンカーサイロの工夫

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畑に作った簡易バンカーサイロの底を、コンクリートにしています。

詰め込みや取り出しの時に、底がきれいです。
お金を掛けない、バンカーサイロには、
いい工夫だと思いました。
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by agricoach | 2006-11-08 11:59 | 技術

乾乳期の乳房炎治療

Dー1・まこやん様

長くなりそうなので、本文に書きます。

乾乳期の乳房炎治療ですが。
乳を搾っても流産することは、ありません。
ブツがでないかぎり、検査用に少し搾るのと、
そのあとは泌乳期用の軟膏を入れるだけですから。

ブツが出る場合は、ブツが出なくなるまで
その乳頭だけ、ブツを搾り出して、軟膏を入れます。

1本搾ると乳房が刺激され乳房がハッテしまうような気がするのは
私もそう思って、質問したのですが、全く問題はないそうです。

培養は、基本的に1日です。
診療から帰ってきて、培地に塗って、保温器で一晩おけば
次の日の朝には、あらかた診断できるようです。

さっそく私も盆開けには、準備しようかと思っています。
正式なフ卵器は10万円ほどのようですが。
カー用品の保温器(37度を保てればいい)は、7000円くらいであるようです。
培地は、一枚100円くらいだそうです。

あと、抗生物質の感受性試験用のディスクは、薬1種類(100枚入り)で1万円ほどとのことです。

飼料分析は、こちらも普急所を通して、畜産試験場に出しているので
早くて2週間くらいです。
たしかにもっと早くしてもらえれば、ありがたいのですが。
アメリカに出しても、2週間くらいはかかるので、しょうがないのかもしれません。



まだ、日程は、はっきりしていませんが
そちらに行けるのを楽しみにしています。
そのときは、よろしくお願いします。
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by agricoach | 2006-08-13 21:48 | 技術

乳房炎セミナー

月曜日と火曜日に、宮崎で乳房炎セミナーがありました。

基礎から生理、解剖、病理、概論、現場の診断治療法、カウコンフォートなどと乳房炎に関して幅広く、なかなかいいセミナーでした。

おまけに、月曜日の夜は懇親会まで付いていました。
2次会、3次会と飲みに歩きたかったのですが、西橘(ニシタチ:宮崎の飲み屋街)を2次会に向けて歩いて行く途中で、だんだん熱っぽくなって、喉が痛くなったので、しかたなくホテルに帰って9時半には寝ました。 
(残念!!!!!!!!!)

印象に残った話題で、山形の板垣昌志獣医師の予防法がありました。
それは、乾乳期の乳房炎治療。
基本的には、分娩予定2週間前に、全頭PL検査をして、陽性の牛は治療をする。
特に、ブツがでるような重い症状の乳房炎は、数日間、泌乳期用軟膏をブツが出なくなるまで注入して治療する。
乾乳期前半でも、乳房の張りがおかしい牛は、PL検査をして陽性なら同様の治療をする。
これによって、慢性の乳房炎の牛が、かなり減ったそうです。

普通は、お産後に乳を搾って初めて乳房炎をみつけ、治療するのですが
泌乳期の治療は、乾乳期の治療に比べて、
効果が少なく何回も乳房炎を繰り返してしまいます。

お産時点での乳房炎を減らせれば、その後の発生が、かなり減らせるとのことでした。

それと、あとひとつが。
北海道の佐野公洋氏と千葉の近藤寧子氏の診療所での乳房炎診断方法が紹介されました。

初診時に、乳汁を採って、細菌培養をしてそれに基づいて治療をする。
コストも時間もあまりかからないので、ぜひお勧めとのことでした。

私は今は、外部の検査機関に外注しているんですが、なにせ時間が3,4日かかるのですぐには役にたちません。

この手法は、採用したほうがいいと思っています。
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by agricoach | 2006-08-09 23:09 | 技術

コメントへの返事

レインボーママさんのコメントに返事を書いたところ、字数が多すぎて投稿できなかったので本文にかきました。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


実は、こっそり見に行ったんですよ!    

ってなことは、ないか。

まず、本交について。
本交自体は、受胎がいいので、お勧めな技術だと思います。
問題は、
雄牛が人間に危害を与えることと
授精の月日が特定できないと、乾乳予定や分娩予定が立たないことです。

発情をもれなくチェックできていれば、授精の月日はわかりますが、
もれもあるので、検診で妊娠日数から授精日を推定します。
検診の間隔があまり開きすぎると、妊娠日数の誤差が大きくなります。
そのためにも、月に2~3回の検診はお勧めです。

本交のところで、授精月日を特定するために、デジタル万歩計を使っているところも
あります。それくら、授精月日つまり分娩予定日は作業上、必要になると思います。

乾乳の2群管理ですが。
今、1群でもうまくいっていれば、変える必要はないと思います。
うちの顧客でも1群でうまくいっているところもあります。
乾乳期は、いい粗飼料をいっぱい食えているかどうかがポイントのようです。
くさり始めたサイレージやかびのあるエサ、頭数のわりに少ないエサ、
強い牛は食べるが、弱い牛は食えてなかったり。
飼槽が悪くて(ツルツルでなくて)、エサが腐敗しかけていたりなど
現場では、腹いっぱい食えない状況が多くあります。
乾物で12kg~14kgは食べさせたいところです。
サイレージやTMRなどで、特に夏は半日経つと熱を持ち始めます。
これは、「腐ってきている」と見なければいけません。
牛にやると、あまり喜んで食べません。

いいエサかどうかは、牛に決めてもらうことです。
乾草がいくつかあれば、牛の前に置いて、よく食べる草をやるべきです。


さきに、これらをチェックしないと、2群に変えても成果がでないこともよくあります。

2群に変えて、乾乳後期はタンパクを少し上げて(13~14%)。
カルシウムについては、いつくかの方法がありますが、
北海道の普及所方式の乾乳後期は
カルシウムを0.3%以下にして、カルシウムとリンの比率を0.7~0.9にして
リンを多くします。

あと、カリの高いえさ(2%以上のえさ)は食べさせない。
硝酸の高いえさは食べさせない。
乾乳にするときに、削蹄。
など。

なによりも、最優先は充分に腹いっぱい食べさせて、
きれいで充分な水と空気と乾いた寝床でしょうね


質問ですが
本交メインで繁殖管理が遅れるのは、何が原因ですか?
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by agricoach | 2006-06-08 17:48 | 技術

病気の牛を飼っていませんか?

いい農場と悪い農場の違いは、一頭づつの牛です。

いい農場では、牛はそろっています。
成績の悪い農場では、健康な牛が多くいません。

肥り過ぎの牛、やせすぎの牛。
足が腫れた牛。
蹄が長い牛。
毛づやが悪い牛。
乳房炎の牛。
かつて乳房炎で、3本乳、2本乳の牛。
発情がきても種が付かない牛。半年以上種がついていない牛。
お産後調子が悪く、食欲が出なく、乳が出ない牛。

これらの牛は、病気の牛なんです。
病気の牛を、いくら一生懸命に仕事をして乳を搾っても、
なかなか思うような成績になりません。

牛舎を見てこんな牛がどれくらいいるでしょう。

たぶん、「いまいち成績がな!」と言うところは
病気の牛が、多くいるはずです。
これをいかに少なくするかが、いい農場になる道です。

では、いかに調子の悪い牛をすくなくすればいいのでしょうか?

答えは、
「基本的な作業を、きっちりこなす」
です。

そこには、
「これをやりさえすれば、乳房炎は出ないし、種は一発で付く」
などという、
「魔法の薬」などありません。

では、
「基本的な作業」とはなんでしょう。

これは、従来からいろんなセミナー、講習会、技術雑誌などで
くりかえし言われている、
「いい粗飼料(カビのない、繊維の消化がよい、腐りかけていないエサ)を与える」
「定期的な(月に2~3回の)繁殖検診」
「定期的な(年に2~3回の)削蹄」
「乾乳期の管理」
「正確な搾乳手順」
「ストレスのない環境(きれいな寝床、充分で きれいな水と空気)」
などでしょう。

「そんなことは言われなくてもわかっているよ」
というのがおおかたの農家の感想でしょう。

「知っている」 と 「やっている」 の差が
牛の状態の差になっています。


今までは、いい成績の農場には
「あそこは、几帳面な性格だからできるんだよね!」
とか
「自分のところは、そんなにアクセクしなくても、ほどほどでいいや!」
とか、言っていました。

では、「几帳面でない」、「結構いいかげん」な農家はどうすればいいのでしょう?

それが、ミーティングであり、コーチングであり、ファシリテ-ションであり、整理整頓
であるのです。

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この3つの要素 「人」 「技術」 「仕組み」 
これをいかに農場に取り入れるかが、一番おもしろいところです。
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by agricoach | 2006-06-02 17:46 | 技術


2冊目の本ができました。今回の本はイラストをいっぱい入れています。       メールは kagryt5297wexv@btvm.ne.jp まで。


by agricoach

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