カテゴリ:技術( 15 )

乾乳期の乳房炎治療

Dー1・まこやん様

長くなりそうなので、本文に書きます。

乾乳期の乳房炎治療ですが。
乳を搾っても流産することは、ありません。
ブツがでないかぎり、検査用に少し搾るのと、
そのあとは泌乳期用の軟膏を入れるだけですから。

ブツが出る場合は、ブツが出なくなるまで
その乳頭だけ、ブツを搾り出して、軟膏を入れます。

1本搾ると乳房が刺激され乳房がハッテしまうような気がするのは
私もそう思って、質問したのですが、全く問題はないそうです。

培養は、基本的に1日です。
診療から帰ってきて、培地に塗って、保温器で一晩おけば
次の日の朝には、あらかた診断できるようです。

さっそく私も盆開けには、準備しようかと思っています。
正式なフ卵器は10万円ほどのようですが。
カー用品の保温器(37度を保てればいい)は、7000円くらいであるようです。
培地は、一枚100円くらいだそうです。

あと、抗生物質の感受性試験用のディスクは、薬1種類(100枚入り)で1万円ほどとのことです。

飼料分析は、こちらも普急所を通して、畜産試験場に出しているので
早くて2週間くらいです。
たしかにもっと早くしてもらえれば、ありがたいのですが。
アメリカに出しても、2週間くらいはかかるので、しょうがないのかもしれません。



まだ、日程は、はっきりしていませんが
そちらに行けるのを楽しみにしています。
そのときは、よろしくお願いします。
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by agricoach | 2006-08-13 21:48 | 技術

乳房炎セミナー

月曜日と火曜日に、宮崎で乳房炎セミナーがありました。

基礎から生理、解剖、病理、概論、現場の診断治療法、カウコンフォートなどと乳房炎に関して幅広く、なかなかいいセミナーでした。

おまけに、月曜日の夜は懇親会まで付いていました。
2次会、3次会と飲みに歩きたかったのですが、西橘(ニシタチ:宮崎の飲み屋街)を2次会に向けて歩いて行く途中で、だんだん熱っぽくなって、喉が痛くなったので、しかたなくホテルに帰って9時半には寝ました。 
(残念!!!!!!!!!)

印象に残った話題で、山形の板垣昌志獣医師の予防法がありました。
それは、乾乳期の乳房炎治療。
基本的には、分娩予定2週間前に、全頭PL検査をして、陽性の牛は治療をする。
特に、ブツがでるような重い症状の乳房炎は、数日間、泌乳期用軟膏をブツが出なくなるまで注入して治療する。
乾乳期前半でも、乳房の張りがおかしい牛は、PL検査をして陽性なら同様の治療をする。
これによって、慢性の乳房炎の牛が、かなり減ったそうです。

普通は、お産後に乳を搾って初めて乳房炎をみつけ、治療するのですが
泌乳期の治療は、乾乳期の治療に比べて、
効果が少なく何回も乳房炎を繰り返してしまいます。

お産時点での乳房炎を減らせれば、その後の発生が、かなり減らせるとのことでした。

それと、あとひとつが。
北海道の佐野公洋氏と千葉の近藤寧子氏の診療所での乳房炎診断方法が紹介されました。

初診時に、乳汁を採って、細菌培養をしてそれに基づいて治療をする。
コストも時間もあまりかからないので、ぜひお勧めとのことでした。

私は今は、外部の検査機関に外注しているんですが、なにせ時間が3,4日かかるのですぐには役にたちません。

この手法は、採用したほうがいいと思っています。
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by agricoach | 2006-08-09 23:09 | 技術

コメントへの返事

レインボーママさんのコメントに返事を書いたところ、字数が多すぎて投稿できなかったので本文にかきました。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


実は、こっそり見に行ったんですよ!    

ってなことは、ないか。

まず、本交について。
本交自体は、受胎がいいので、お勧めな技術だと思います。
問題は、
雄牛が人間に危害を与えることと
授精の月日が特定できないと、乾乳予定や分娩予定が立たないことです。

発情をもれなくチェックできていれば、授精の月日はわかりますが、
もれもあるので、検診で妊娠日数から授精日を推定します。
検診の間隔があまり開きすぎると、妊娠日数の誤差が大きくなります。
そのためにも、月に2~3回の検診はお勧めです。

本交のところで、授精月日を特定するために、デジタル万歩計を使っているところも
あります。それくら、授精月日つまり分娩予定日は作業上、必要になると思います。

乾乳の2群管理ですが。
今、1群でもうまくいっていれば、変える必要はないと思います。
うちの顧客でも1群でうまくいっているところもあります。
乾乳期は、いい粗飼料をいっぱい食えているかどうかがポイントのようです。
くさり始めたサイレージやかびのあるエサ、頭数のわりに少ないエサ、
強い牛は食べるが、弱い牛は食えてなかったり。
飼槽が悪くて(ツルツルでなくて)、エサが腐敗しかけていたりなど
現場では、腹いっぱい食えない状況が多くあります。
乾物で12kg~14kgは食べさせたいところです。
サイレージやTMRなどで、特に夏は半日経つと熱を持ち始めます。
これは、「腐ってきている」と見なければいけません。
牛にやると、あまり喜んで食べません。

いいエサかどうかは、牛に決めてもらうことです。
乾草がいくつかあれば、牛の前に置いて、よく食べる草をやるべきです。


さきに、これらをチェックしないと、2群に変えても成果がでないこともよくあります。

2群に変えて、乾乳後期はタンパクを少し上げて(13~14%)。
カルシウムについては、いつくかの方法がありますが、
北海道の普及所方式の乾乳後期は
カルシウムを0.3%以下にして、カルシウムとリンの比率を0.7~0.9にして
リンを多くします。

あと、カリの高いえさ(2%以上のえさ)は食べさせない。
硝酸の高いえさは食べさせない。
乾乳にするときに、削蹄。
など。

なによりも、最優先は充分に腹いっぱい食べさせて、
きれいで充分な水と空気と乾いた寝床でしょうね


質問ですが
本交メインで繁殖管理が遅れるのは、何が原因ですか?
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by agricoach | 2006-06-08 17:48 | 技術

病気の牛を飼っていませんか?

いい農場と悪い農場の違いは、一頭づつの牛です。

いい農場では、牛はそろっています。
成績の悪い農場では、健康な牛が多くいません。

肥り過ぎの牛、やせすぎの牛。
足が腫れた牛。
蹄が長い牛。
毛づやが悪い牛。
乳房炎の牛。
かつて乳房炎で、3本乳、2本乳の牛。
発情がきても種が付かない牛。半年以上種がついていない牛。
お産後調子が悪く、食欲が出なく、乳が出ない牛。

これらの牛は、病気の牛なんです。
病気の牛を、いくら一生懸命に仕事をして乳を搾っても、
なかなか思うような成績になりません。

牛舎を見てこんな牛がどれくらいいるでしょう。

たぶん、「いまいち成績がな!」と言うところは
病気の牛が、多くいるはずです。
これをいかに少なくするかが、いい農場になる道です。

では、いかに調子の悪い牛をすくなくすればいいのでしょうか?

答えは、
「基本的な作業を、きっちりこなす」
です。

そこには、
「これをやりさえすれば、乳房炎は出ないし、種は一発で付く」
などという、
「魔法の薬」などありません。

では、
「基本的な作業」とはなんでしょう。

これは、従来からいろんなセミナー、講習会、技術雑誌などで
くりかえし言われている、
「いい粗飼料(カビのない、繊維の消化がよい、腐りかけていないエサ)を与える」
「定期的な(月に2~3回の)繁殖検診」
「定期的な(年に2~3回の)削蹄」
「乾乳期の管理」
「正確な搾乳手順」
「ストレスのない環境(きれいな寝床、充分で きれいな水と空気)」
などでしょう。

「そんなことは言われなくてもわかっているよ」
というのがおおかたの農家の感想でしょう。

「知っている」 と 「やっている」 の差が
牛の状態の差になっています。


今までは、いい成績の農場には
「あそこは、几帳面な性格だからできるんだよね!」
とか
「自分のところは、そんなにアクセクしなくても、ほどほどでいいや!」
とか、言っていました。

では、「几帳面でない」、「結構いいかげん」な農家はどうすればいいのでしょう?

それが、ミーティングであり、コーチングであり、ファシリテ-ションであり、整理整頓
であるのです。

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この3つの要素 「人」 「技術」 「仕組み」 
これをいかに農場に取り入れるかが、一番おもしろいところです。
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by agricoach | 2006-06-02 17:46 | 技術

やってるつもり

問題がある農家に行って、農家と相談しながら
原因を探して、対策を考えて、実行をする。

このパターンは、よくあることです。

おおかたの場合は、どうにかよくなって
問題もなくなるんです。

それでも、しばらく(半年~数年)すると
なんとなく、悪くなてきます。

そして、また、原因を探っていくとき
すこしづつ、ズレが出ているときがあります。

「やっているはず」
なんですが
実際に測ってみると、足りなかったり、多すぎたりします。

たとえば、粉ミルクの濃度。

長年、哺乳子牛を育てているので、
「まさか間違ってないだろう」と農家も私も思っているのですが、
測ってみると、だいぶ違うのです。

粉ミルクを測るコップが変わったのに、入れる回数は同じだったりして
「やってるはず」、「食べてるはず」
がずれていることが、多くあります。

特にサイレージのカビと変質。
「いいサイレージをやっている」はずなのですが、
実際は、サイロから出して時間が経って、熱を持ち
変質し始めていることがよくあります。

すると、食べる量が減って、いろんなまずいことが出ています。

カビが大問題です。

バンカーサイロのカバーをはずすと表面はカビがあります。

カビの見えるところを捨てて、その下の見た目には
いいサイレージを食べさせているのですが、
「いいサイレージ」のはず。なのです。

本当は、カビ毒が下まで染みているので
牛はカビ毒の影響がでます。

いっきに体細胞が悪くなり、乳量が落ち、繁殖が悪くなります。

すごく悪くなったときは、
「ああ!サイレージのカビかもしれない」
と思うのですが、少しずつ悪くなったとき
なかなか、原因がカビだとは、思いません。

和牛農家では、ワラをよく使います。
ワラの根っこから20cmほどは、少しほこりがついたような色になっています。

「農家に、カビの着いたワラを食わせると、発情がこないよ」
と言うと
「だいじょうぶ、うちのワラは、いいワラだから、カビは付いてない」


でもよく見ると、ほこりが付いたようになているところはカビなんです。
また、茎を割ってみると中にカビがあるんです。

「うちはいいワラをやっている」つもりなんです。


その
「~~しているはず」
「~~しているつもり」
ってのが、大きな落とし穴なんです。
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by agricoach | 2005-11-20 21:13 | 技術


メールはkagryt5297wexv@btvm.ne.jp まで。


by agricoach

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