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”顧客の声”

アイスクリームやチーズなどの乳製品を加工している農場では、文字通り「”顧客の声”は間違いなく経営にとって最も重要な”資産”のひとつ」です。


[味が薄い]とか「風味がない」とか「汚れた農場の牛の乳は飲みたくない」などの消費者の声は、今からの乳製品あるいは農場のなにを変えなければいけないかの、貴重な情報なのです。

会社では、顧客の声をお金を出してでも集めようとしています。顧客の不満や提案にいかに答えることができるかどうかが、会社が生き残れるかどうかの分かれ道だからです。

その点についてほとんどの農場では、その“声”に耳を貸してはいません。「そんなの無理だ」とか「文句を言うな」とかの一言で、それ以上どうするかなどの対応はしていません。

農業分野にありがちなのが、「うちの製品の品質は絶対に間違いがない。これで売れなければ消費者が悪い」という思い込みです。ある蕎麦の生産農場のことです。

100%純のそばを作っています。「これだけのそばは日本中どこにいってもない」という自負はあるのですが、売れないそうです。

消費者の声をよく聞くと、包装が大きすぎて、家族用には不向きであったり、純すぎて硬く、子供に食べさせにくかったり、使った調理器具の掃除が大変だったりしたそうです。

そこで生産農場は改良を何回も加え、試作品を消費者にモニターしてもらい、さらに改良して商品化して売れ出したそうです。

一般の食品会社では当然に行われるこのような工程を、普通の農場ではしません。

何回も試行錯誤を繰り返して、作り直して消費者の声を聞いて、という工程を経ることができればいい品質の売れる商品ができます。
つまり付加価値が付いた、少々高くても買いたいと消費者が思う商品になります。
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by agricoach | 2007-08-19 17:14 | 見える化

農場のメンバーの声

「”顧客の声”は間違いなく経営にとって最も重要な”資産”のひとつ」

乳製品を加工していない農場では、顧客というのは直接いませんので、「農場のメンバー」に置き換えてみましょう。

メンバーの声は間違いなく経営にとって最も重要な資産のひとつです。メンバーの声というのは、農場内に起こるいろんな状況に対する不満とか提案とかです。

農場長(家族でやっている農場では父ちゃん)にとって従業員(息子や母ちゃん)の不満は聞きたくありません。

「仕事がきつい」とか「休みが欲しい」とか「もっと楽な管理がしたい」とか「病気が出ないようにすれば仕事が楽になる」とかの不満とか提案は農場にとって貴重な情報です。

「どうすれば休みが取れるようになるのか」をすごく考えて数年間対応すれば、きっとできるようになります。パートを入れるとか従業員を雇うとかヘルパーを入れるとか、もっと作業を効率化して短い時間で済ませられるように計画するとか、いろんな方法と対策が考えられます。

このように考えると、従業員の不満や提案というのは貴重な資源になるんです。
いろんな不満を解消できた農場ほど、理想的な農場に近づきます。

だから、「不満」は大事なものなんです。

「不満」を言ってくれる相手は、自分にとって貴重なことを言ってくれているのです。
「不満を言ってくれる相手」はこれから大事にしましょう。
「不満を言ってくれて、ありがとう」と言わなければいけまさん。

けっして、頭ごなしに「うるさい!バカ野郎!」なんて言わないでください。
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by agricoach | 2007-08-18 21:25 | 見える化

コストパフォーマンスの四天王:メモの技術

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「メモ」「日誌」「ミーティング」「整理整頓」が農場内のコストパフォーマンスの四天王です。

この「コストパフォーマンス四天王」の経済効果は、古いトラクターを新しくしたくらいの効果があります。トラクターを新しくするには数百万円かかりますが、「四天王」を利用するには数百円です。

付箋やメモ帳は100円ショップに行っても手に入ります。

メモはなぜ必要なのでしょう?

「“頭の中には3個まで”の法則」というのがあると私は思っています。頭の働きのいい人は、いっぱい入りますが普通の人は、何かをしながら考えられるのは3つまでです。
たとえば農場で作業しながら何かを考えていたとしましょう。

「今日帰ったらあのテレビを見よう!」と
「帰り道にあのお菓子屋でケーキを買って帰ろう!」と思っていると、あとひとつです。

そこで「何号の牛が発情だから、授精師に連絡しなくてはいけない」ということを覚えておくと、頭にはもう3つになり頭に入りません。
農場の作業のとき「ミルカーの調子が悪いので、点検を頼もう」と思っていても、事務所に帰ったら授精師への連絡は覚えていますが、ミルカーの点検のことは忘れています。

私なんかもこんなことは日常茶飯事です。

それを解決するのが「メモ」です。

専門用語で、「外部記憶装置」といいます。仕事の途中に何かを思いついたらすぐにメモをする。

これはメモ帳でもいいし、付箋でもいいし、ICレコーダーでも携帯電話の録音機能でもいいです。

車の運転中にも思いついたときはすぐにメモします。運転中に私が使うのはICレコーダーです。

車の停車中には付箋も使います。付箋をメモの代わりに利用しています。
仕事中に思いついた事や、忘れたらいけないことなどを付箋に書いて、車の中に貼っておきます。

これは、思い付いた事の「見える化」です。
次にやる仕事や忘れてはいけない事、仕事中に思いついたことなど、「見える」ようにしておくには、最適な道具です。

なにしろ、「安い!」。100円で売っています。これほどコストパフォーマンスがいい道具は、農場にはありません。
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by agricoach | 2007-08-17 06:32 | 見える化

見える化2


たとえば乳検成績。毎月それぞれの牛の乳量、乳質、年間の個体乳量など有効な情報が載っています。農場のある人だけは、大まかに知っているのですが、他の人は知りません。

だからどの牛を次に淘汰するとか、バルクの体細胞が高い原因はどの牛かなどのことをメンバー全員が知ってなくて、対応も徹底できません。

農場の中で見ていく主な数字としては乳検情報、繁殖情報、経理です。いろんな技術情報誌でその読み方、対応のしかたは紹介されています。

みんなで「見る」ための仕組みは、まず、ミーティングから。その中で、どの数字をどう直していくのか、そのためには誰が何をするのか。
それを毎週確認することで、農場の進み具合は違ったものになります。

遠藤功氏の本「見える化」は農場でも利用できる有効な話がいっぱい出ています。
「現場が混乱するほど情報やデータが氾濫してしまうような”見える化”はだめである。」

乳検情報には数字がいっぱい載っています。あれだけ数字があれば見る気がしなくなるのは私だけではないでしょう。最低限農場で見るべき情報はなんでしょうか?

毎月の出て行くお金と入ってくるお金。毎日の乳量。バルクの体細胞数。毎週の受精率と受胎率。これだけは農場の事務所の目に付くところのボードに大きな字で書くべきです。

もし、あなたの農場で「見える化」をどうするかと考えたとき、農場では何がどの程度のタイミングで見えていなければいけないのでしょう。
そして、現状はどの程度見えていて、見えていないものは何か、もっと見るべきものはなにか、そういったことを洗い出すのが見える化の第一歩です。

「農場の状況の見える化」とは、生産物の状況(乳量、乳質、体細胞、子牛など)牛の状況(病気、繁殖状態、BCSなど)お金の状況、いくら入って、いくら出て行くのか、物の状況(畑の状態、自給粗飼料の状態、機械、ミルカー、トラクター、ミキサーなどの状態)人の状況。不満はないのか、どんな不満を持っているのか。

農場の経営の考え方。頭数を増やして量でいくのか頭数は増やさずに質を高めて、あるいはアイスクリームやチーズなどに加工して付加価値を高めていくのか、安全を高めて付加価値を付けていくのか、地域の教育の場として農場を提供するのかなどの将来の計画とその進捗状況が見えているか。


次に「お客さんの見える化」。
もし、あなたの農場がアイスクリームなどの乳製品加工をしているなら、市場や顧客の動向や希望、商品やサービスに対する反応、満足度が見えていなければいけません。

たとえば、お客さんの感想で「最近、牛乳の味が少しおかしい」とか「最近、アイスクリームの味が薄くなった」とか「あまりおいしくないから他のお店で買おう」などの情報が見えていなければいけません。

それと同時に、お客さんの側からも農場や乳製品が見えるようになければいけません。つまり、農場の牛がどんなものを食べて、どう管理さて、どのように加工されて、品質はどうなどということがお客さんに見えなければいけません。
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by agricoach | 2007-08-14 06:08 | 見える化

見える化


遠藤功氏の書いた「見える化」という本があります。
これは多くの会社でも注目された本で、会社内の問題を解決するために「見える化」というキーワードを使って解説したものです。これは農場でも、まったく同じように使えるやりかたです。

「組織の問題を見える化する。見えない課題(ゴミ)は処理できない。失敗や事故、クレームなどの悪い情報は見えるようにしたくないのが人間。一部の人間が「見える化」を実行しても、本気で見ていない人がいたら意味がない。

「見える化」の実現には、「見せよう」「見よう」という意思を持った人つくりが不可欠。
問題の解決が人によって違っていたら、解決に向かって知恵を出し合うことができない。
組織の全員が共通認識を持つことが真の「見える化」の目的です。」

これは遠藤功氏の言う「見える化」です。農場内の「見える化」をいかにするか。

「見える化」するための必要なチェック項目は、事務所のレイアウトは、農場のメンバーの体制は、など「見える化」という観点から農場内を整理する必要があります。
農場内ではいろんなデータ、繁殖、乳質、経費などの数字が出ているのですが遠藤氏の言うように「一部の人間が「見える化」を実行しても、本気で見ていない人がいたら意味がない。」これが農場に実態ではないでしょうか。

たとえば、お金の動き。農場の財布のヒモを握っているのは多くの農場では、ばあちゃんか、かあちゃんです。エサ代がどうなっているか、乳代がどうなっているか、毎月の経費がどうなっているか、機械の購入費や修理代はいくらか、農協の通帳にいくら残っているかは財布のヒモを握っている人は知っているのだけど、他のメンバーは知りません。

よくある話ですが、お父ちゃんは機械が好きで新しい物が出るとすぐに欲しくなります。
ところがお金のことを考えていないので、あとで経理担当者は苦労します。
また、農場外のつきあいでよく出方があります。地区の集まり、消防団、酪農組合、SAP、PTAなどの集まりで飲み会があると2次会3次会といくらでもお金を使ってしまいます。農場の交際費というのもバカになりません。年間を通すとかなりの額になります。でも経理を担当していないとこれはわかりません。農場としてお金が足りない、経営が危ないと言っても、経理をやってないメンバーには危機感がありません。
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by agricoach | 2007-08-12 21:04 | 見える化

理念って、なんのこっちゃ


「自分でも飲みたい牛乳、子供や孫にも飲ませたい牛乳をつくることを最優先する」という理念を持った農場はどうでしょう。

自分の孫にも飲ませられる牛乳を作るためには、乳質をどうやって高くするかを考えるはずです。

抗生物質が入ってしまったり、乳房炎の乳が混じったり、体細胞基準がどうにかぎりぎりにクリアするような乳では、孫に飲ませられません。

つまりは「健康な牛から搾る」ことになります。
ところが農場に行くと「健康」な牛が少ないのが現状です。
乳房炎の牛、種がつかない牛、太った牛、やせすぎた牛、蹄が痛い牛、餌食いが落ちている牛、体細胞が15万以上の牛などは「健康」とは言いません。

こんな牛が農場の半分以上を占めているところもめずらしくはありません。

「孫にも飲ませたい牛乳」とは、究極のところ「無殺菌でも飲め、味や臭いもよく、体にいい」牛乳でしょう。
「こんな牛乳を作るんだ!」という理念が徹底した農場では、少々の難儀な作業も手を抜かず、きっちりした質を保って作業ができます。


「地域の人に喜んでもらえる農業、生産物を提供する」という理念を持っている農場はどうでしょう。
多くの酪農場では、乳を搾って乳業会社に売ればそれで仕事は終わりです。
自分の牛乳がどこでどうなって誰が飲むのかなどには、あまり興味がありません。

最近の農業の傾向として、大規模化、企業化して収益をあげるやりかたと、消費者とつながった、たとえば産直店、農家自身が運営する「田舎市場」のような形態が増えています。

野菜などの作物では、それを食べた消費者の声を直接聞くことができます。
「あれ、おいしかっよ!また今度買いに来るからね!」と言われるとうれしいものです。

他の人から喜んでもらえることは、すべての人にとってうれしいことです。それがあると「よし!また、いいものを作ろう!」という気持ちになります。

一方、酪農では、自家で生産加工までやっている農場以外では直接消費者の声を聞くことはありません。
そのため「自分が作っている牛乳は、こんなに人に喜んでもらえている!」と実感できないのです。

一部の酪農場では、アイスクリームやチーズなどを加工して、非常に質の高い商品を作り、消費者に提供して、高い評価を得ている農場もあります。

そんな農場では、「他の人からの喜んでもらえた」ことがすごく大きな力になります。「他の人からの喜んでもらう」ために、難儀な仕事も手を抜かずに質を高くすることができます。

もちろん、今、乳製品を加工してうまくやっている農場も1年や2年でできたのではありません。10年も20年も前から取り組んで今があります。北海道のある農場では、自家産のチーズを作り、国際コンクールで賞を取ったり、東京の一流のレストランのシェフから珍重されるほどの品物を作っています。

「地域の人に喜んでもらえる牛乳、乳製品を提供する」「おいしいと言って喜んでくれる笑顔を作る」という理念があれば何年かかっても地道な努力と行動で達成することができます。
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by agricoach | 2007-08-10 14:06

「理念の徹底」? なんのこっちゃ?

「理念を徹底させなければ、いい運営はできない」と言われます。でも、理念を徹底している農場は、残念ことに、少ないのが現状です。

「”理念” なんてそんなのもがあっても、農場がよくなるの?」とか「”理念” なんぞ、屁の役にも立たない!」とか「”理念” じゃ食えない!」とかの声が聞こえてきそうです。

酪農場での、理念とはなんでしょうか?農場によって、違ってくるでしょうが、たとえば、「徹底的に、牛のためになることを優先する」とか「自分でも飲みたい牛乳、子供や孫にも飲ませたい牛乳をつくることを最優先する」とか「地域の人に喜んでもらえる農業、生産物を提供する」などでしょう。

「牛のためになることを優先する」という理念があれば、とにかく、牛にとってストレスになることを、いかに取ってやってきれいで、乾燥して、空気がよく、ゆっくりした環境を作れるかに作業の中心を置きます。

牛のとって悪いこと、質の悪いエサ、牛の荒い取り扱い、痛み、ミルカーの不備、搾乳手順の不備、群のストレス、硬くてきたない寝床、牛舎の暑さ寒さ、臭いなど農場にいっぱいあるストレス要因を、どれだけ取り除けるのか。

どんな、会社でも仕事では多くの問題や壁にあたります。毎日の仕事は、ある面単調な繰り返しで、地道な部分もあります。うまくいかないと、諦めたり、適当にやったりしてしまいます。すると、会社の成績は全くよくなりません。

そこで登場してくるのが、「理念」 なんです。しっかりした理念がなければ、難儀な仕事や壁に向かっていくエネルギーが出ないのです。牛の寝床をきれいに乾燥させるなどという、めんどうな仕事を、根気よく続けていくのは、大変な労力と精神力がいります。

それができないと、「根性がないから」 とか 「性格だからしょうがない」 とか言って、自分の限界を超えられません。

それが、そのまま牛の成績になってきています。何年たっても、何十年たっても、同じことを繰り返してしまいます。
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by agricoach | 2007-08-10 04:38

韓国からの学生

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先日、韓国からの留学生が来ました。
これは「からいも交流」という民間の国際交流をするグループの行事でした。
都城近郊では、中島さんという酪農家が中心となり活動しています。

今回は、韓国から数名の学生が来まして、1軒にひとりずつ2週間のホームステイをしました。

その期間の間に、中島牧場の広場で「からいも祭り」をしました。

バンド演奏やカラオケ、韓国の学生の歌、ひょっとこ踊り、ハワイヤンの踊りなどの出し物があり、焼肉、焼きそば、そうめん流しなどで楽しみました。

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一番こどもたちに人気があったのが、小鹿です。
こどもがまわりに寄ってきて、ひっぱたり抱っこしたり、触ったりで
大人気でした。
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by agricoach | 2007-08-09 06:00


2冊目の本ができました。今回の本はイラストをいっぱい入れています。       メールは kagryt5297wexv@btvm.ne.jp まで。


by agricoach

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