初心者向けトレーニング

初心者向けの現場でのトレーニングを来週から始めます。
ある農場の従業員向けのトレーニングですが、基本的なことを
実習しながら練習します。

近所の最近農場に入った若手も集めてやります。

実際の牛を見ながら、ビデオや写真も使いながらする予定です。

以下に、その概要を書きます。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

基本
   牛の見方 外望  元気さ  食欲  体温  つや  目 耳 つめ 出血     
   後方からの見方 立ちかた  足の腫れ  きず  すりむき 脱毛 かゆみ 
   立ち位置  前肢と後肢の幅  負重の掛けかた
   歩き方  背中を曲げる  
   怒せき  尿の出方、色   陰毛   糞の状態
   ボディーコンディシヨン
   牛舎内環境  暑さ  臭い  寝床  水の質と量 風通し  消毒の仕方
   飼槽の汚れ  えさのカビ(乾草、濃厚飼料) 土、石の混入

牛の扱い方
   保定   牛に近づくとき  ロープの使い方  掛けかた  腹の搾り方
   倒しかた   頭を押さえる         起こす時
   わく場保定  ロープのかけかた    尻尾の結び方   目隠し
   逃走距離   鼻つかみ用針金

発情の見方   スタンディング   粘液   粘膜充血  ゆるみ


処置  経口投与 管の使い方  注意事項
     注射の要領  お産の介助  磁石の飲ませ方 つめ切り  


他のトレーニング内容

病気の種類と簡単な治療   糞尿処理の基本  検診の仕組み
直検の練習(子宮を使っての実習) 受精の練習  牛の発育理論 
整理整頓の意味と実習  日誌の書き方  作業のマニュアルつくり
目標達成方法  ミーティングの仕方  見える化  コミュニケーション方法
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# by agricoach | 2007-05-11 21:57

草の刈り取り

毎年のことですが、この連休シーズンは宮崎では、
イタリアンの草の乾草やロールつくりの時期です。

今年は、連休の途中で雨が降り、晴れの日は3日くらいしか続きませんでした。

その3日でどうにか、乾燥させあるいは、ロールできた農家は良かったのですが、
何割かは、小雨に濡らしたり、あるいは、雨がいっぱい降って水に漬かったりしていました。

水に漬かってしまったのは論外ですが、
小雨に濡らした草も、後でカビが生えます。

ここ1ヶ月ほどは、ときどき雨が降っているので畑や田んぼは湿っています。
都城では、冬の田んぼにイタリアンを植えて、5月に刈り、それから田植えの準備をするところもあります。

田んぼは水はけが悪いので、少し雨が降ると水が溜まります。
1週間以上晴れの日が続かないと、田んぼの土は乾きません。

今年は田んぼが湿っているので、イタリアンを刈って、3日干して草は乾いても
土が乾いていないので、大型トラクターが入って、ロールにしたり乾草の梱包にするとタイヤに付いた土を巻き込んでしまいます。

土を巻き込んだロールや梱包は、すぐにカビがきます。

「3日晴れが続いて草が乾いたから、いい草が取れるぞ!」
と言うのは、保障できません。
田んぼ土の状態次第だと言うことを、気にしてほしいものです。

今年の草は、ちょっと心配です。

老舗旅館「牛の屋」では、とても出せそうにない草かもしれません。
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# by agricoach | 2007-05-07 23:28 | 技術

どんと晴れ

なんでも参考にする私のことですので、テレビを見ながら
うなってました。

今、朝のNHKで「どんと晴れ」をやってます。

旅館の話ですが、そこの「おかみ」の姿勢は、参考になります。
お客様に、とって一番大事なことをして差し上げる。
お客様がゆっくりとくつろげるように、何でもして差し上げる。

この姿勢は、「すげっ!」と思いました。

もし、「牛乃屋」という旅館があって、
そこのお客さんが「牛」だとしましょう。

お客さんが、ゆっくりとくつろげる旅館なんです。
従業員みんなが、お客さんがゆっくりと、くつろぐために
できることは何でもしています。

空気のきれいな部屋で、床は柔らかく乾燥して
水はきれいで、いっぱいあって、茶碗はきれいです。
仲居さんは、毎日部屋の掃除を綺麗にします。
板さんの作るご飯はその日に取れた新鮮なものです。
質が悪い物けっして出しません。
いつでもゆっくりと外で散歩できるし、自由行動ができます。
雨の日も床が滑らないように、従業員は気を付けています。
おかみさんは、従業員が楽しく働けるように職場環境に気をつけます。

ゆっくりとくつろいだお客さんは、料金をいっぱい払ってくれます。

そして、「牛乃屋」は繁盛するのです。


パルファティスファーマ社の秘書の岡本節子さんは「スーパー秘書」と言われます。
彼女は、自分で100点満点だと納得するまで念入りに丁寧に仕事をします。

たとえば、上司から「顧客との打ち合わせでレストランを予約してくれ」と指示されると。
岡本さんがチェックすることに
1.レストランを予約する。
2.食事の目的
3.相手の食事の好み
4.メニューの内容
5.味とサービス
6、上司の交通手段
7、相手の交通手段

ここまでを、チェックして予約します。
すべての仕事で、ここまで念入りに丁寧に仕事をするのです。


「どんと晴れ」のおかみや岡本さんのような姿勢で、農場を管理できれば
すばらしい「牛乃屋」ができるのでしょうね。
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# by agricoach | 2007-05-02 01:49 | 運営

農場での見える化って、どんなこと?

滋賀の会の中での質問に「見える化」がありました。

時間がなくて「見える化」については、ほとんど話をしていませんでした。

もう一度、概略を説明してあと農場での具体的な事例を考えて見たいと思います。

「見える化」は、ビジネスの世界ですでに多く使われています。
「見えない」ゴミは処理できない。
問題が見えないと、それをどう解決するかわかりません。
ここで言う「見える」とは、農場内の問題点もそうだけど、それ以外にも
農場の将来の計画、農場のメンバーの考えていること、繁殖状況、生産物の状況(乳量、乳質)、子牛から成牛の発育状況、牛のローテーション、人間の作業のローテーション、メンバーの不満、提案、病気の予防と発生状況、お金の流れ、整理整頓などです。

よくあることが、農場のメンバーが数人いると、ある人はよく見えているのだけど、他の人は全然見えてなかったり、見ようとしなかったり、「見る」ことにメンバーで差があることです。

「見えるようにする」とは「見たくなくても見えるようにする」ことのようです。
3m離れたところからでも見えるのが、「見える化」だそうです。

そう考えると、農場内では、まだまだ「見える化」はできていません。

一番だいじな「お金」も見えていません。
ふつう、財布のひもを握っている人は、わかりますが、ほかのメンバーにはわかりません。
毎月いくら入ってきて、いくら出ていくのか。
エサの単価はいくらか。
1頭の牛は、どのくらい乳が出れば、儲けが出るのか。
乳100kg出荷するのに、どれくらいの経費がかかっているのか。
自給飼料100kgつくるのに、どれくらいのコストがかかっているのか。
それらのことを、農場のみんなが理解して作業をしているのか。

など、単に一番だいじなお金のことについても、多くの農場で経理をする人以外は知りません。

「見たくなくても見えるようにする」
「3m離れたところからでも見える」

さて、ここで読者の方に質問です。

お金について、これを実行するには、農場の中でどんな仕組みにすればいいのでしょうか。
あなたが思いつく、あるいは実行していることがありましたら
コメントに書いて教えてください。
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# by agricoach | 2007-04-28 22:02 | 見える化

すべてを教えてもできない

NHKの番組「プロフェショナル」 で、りんご農家の木村秋則さんが紹介されていました。

木村さんは、りんごでは無理と言われた完全無農薬で栽培をしている人です。

木村さんは、栽培技術を隠さずに全部教えてくれるそうです。
でも、教わっても実際に実行できる人は、ごく一部のようです。

木村さんの理念は、「りんごの木が育つのを見守る」 ことです。
りんごの木に悪いことは、徹底してしない。

ひとつの例で取り上げられていたのが、
害虫駆除のための酢の散布。
一般には、効率よく散布するために大型機械のスプイヤーが使われていますが、
大型機械のため重量が重く、農場内の土を固めてしまい、木の根に悪い影響を与えます。

そのために、木村さんは大型機械は使わず、効率が悪いけど
手作業で散布するそうです。

木村さんの技術を習いにくる人にも、土を痛めることの説明をして
技術を伝えるのですが、多くの人が作業が楽にできる大型機械を使うそうです。

そのため、なかなか完全無農薬がうまくできません。

全部の技術を教えても、それを実行する人の理念がなければ、できないのです。

木村さんの理念は、
「自分達を生かしてくれる大事な有り難いりんごの木を土を、守る」
「木にとって悪いことは徹底してしない」

この理念があるからこそ、完全無農薬の技術が実行できるのです。

乳牛の農場でも、「乳質のよい牛乳をつくる」 「健康に牛を飼う」には、
「牛に悪いことは徹底してしない」 という理念がなければ実現しません。
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# by agricoach | 2007-04-24 13:55 | 運営

農場視察に行ったら、何を見るか?

農場の掃除のことです。

乳牛のTMR給与のところで、スタンションの下に
エサや糞が溜まって、固まってしまいます。

そこは、カビの培地になって、パカパカに固くなっています。
これが、いっぱい溜まってくると、飼槽のほうに落ちて、牛が食べます。

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この農場は、整理整頓が行き届いているところです。
飼槽にエサを配る前に、毎日スタンションの下を掃除しています。
新しいエサが少し溜まっていますが、かびた古いエサは残っていません。

多くの人が、農場視察などでいろんな農場を見に行きます。

普通、新しい機械や牛舎の構造やエサのメニューなどを聞きますが、
ほんとうは、その農場内の作業のどこに気をつけて朝から夜までの
仕事をこなしているのかが重要なんです。

同じ機械や構造は、ほかのところでもあるのに、
なぜその農場は、うまくいっているのかを、ぜひ聞いてください。

ひとつの注目点が、いかに整理整頓をしているかです。
掃除や片付けだけでなく、データで整理、スケジュールの整理、問題点の整理、
対策の整理、メンバーの考えの整理。

うまくいっっている農場では、「なるほど!」と言える、「基本をしっかり」が
実行されているはずです。

もし、農場視察の機会がありましたら、ぜひそのへんのところを見て来て下さい。
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# by agricoach | 2007-04-22 17:34 | 技術

農場内の事故


農場で人間が被害を受ける事故として、機械による事故、牛による事故があります。

トラクターがバックする時に、後ろにいた子供を轢いたり、
トラクターの回転軸に手を挟まれたり、
サイレージの踏圧の時にジョベルカーが転倒したり、
牛に蹴られて大怪我をしたりもよくあります。

以前、牛に腹を蹴られて内臓破裂を起こし緊急手術をした農家もいました、
またお産の時に興奮した牛に突かれて骨折をしたり、
和牛の角が胸にささり死亡したり、
牛の横に立った時に膝を蹴られて靭帯が切れて2ヶ月間入院したり。

農場の中で牛が被害を受ける事故として。

牛床が滑りやすく、股関節脱臼や外傷ができる。
寝起きの時に乳頭を踏む。
新しく入れた牛がいじめられて大怪我をする。
除糞作業中に機械で牛に怪我をさせる。
スタンチョンで変な寝方をして起きられず窒息死する。
風で飛んできたビニールを牛が食べて腸閉塞を起こし死亡する。
フェンスに結んでいたロープに足が絡み骨折や脱臼をする。
発情した牛に乗られて起立不能になる。
お産後、後産を食べ喉に詰めて窒息死する。
さびたスノコが壊れ牛が尿溜めに落ちて死亡する。
さびたスノコに足を突っ込んで怪我をしてフレグモーネになり
痛さでエサ食いが落ち、数ヵ月後には痩せすぎて廃用になる。
さびて壊れた鉄のフェンスあるいは水槽や餌槽で牛が怪我をする。

これらは私が農場で目撃した事故です。

これらの事故の多くは、予測できたことで予防しようとすればできました。

たとえば、すべり易い床は改造をしたり、マットにしたり、ノコクズや乾燥剤を撒いて滑りにくくできます。

壊れたフェンスなどは、その都度、修理をしたり取り外したりすれば怪我はしません。

牛舎の中でどんな事故が起こる可能性があるのかを確認して、その部分をしっかり整備していけば、かなりの事故が防げます。

死亡までにならなくても、怪我をして治療費や産乳量の低下、繁殖の不良などとロスが出てきて、数十万円のマイナスになります。

失敗学の中では、失敗した原因を今後に生かすために、細かく分析します。

たとえば「壊れたフェンスを修理する」という作業がうまくできないとき、それはなぜか。
壊れていることに気づいてないのか、自分で修理する技術がないのか、気づいて技術もあるのだけど、時間がないのか、ヤル気がなくてどうでもいいと思っているのか、気づいているけど「まあ、怪我はしないだろう」と、あまく予測しているのか、ヤル気も技術もあるけどお金がないのか、などです。

もし、「壊れたことに気づいていない」となると、壊れていることを気づくためにどうすればいいのか、月に一回は農場内の整備の日を作って点検するとか、気づいた人が事務所のボードに大きく書き出すようにするとか。

よくあることが、壊れたことをお母ちゃんは知っているのに、それを修理するお父ちゃんに伝わってないのです。

また、壊れていることはわかっているのに、農作業が忙しくて手がまわらないのです。

忙しくても、ヤル気がなくてもそれができるようにする仕組みをどうするかです。もし、忙しかったりヤル気がなかったりするようなら、お金はかかりますが外注すべきです。

外注する時も、誰がいつどのように、そしていつまでに終わらせてもらうのかなどを確認してスケジュールの中に入れなければ、実行まで行き着きません。

人間や牛が怪我をする大きな要因に、段取りが悪くバタバタとしている、あるいは人間の体調が悪く注意不足であったり、農場内の人間関係が悪く、けんかした後に集中力がなく失敗が起こったりします。

このような段取りの悪さ、注意不足、集中力のなさなどが日頃から起こらないようにするには、なにをどうするのかまで考えていなければ失敗を防ぐことができません。
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# by agricoach | 2007-04-18 22:15 | 失敗学

三輪車クイズ 

先日の滋賀での話の中で、三輪車理論を説明しましたが、
冒頭でのクイズを忘れていました。

そこでクイズです。

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「上の写真で、おかしなところはどこでしょう?」

という問題です。

ちょっとした、アイスブレークです。

解答してみたい人は、コメントに書いてください。
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# by agricoach | 2007-04-17 06:51 | 運営

MADE IN CHINA

最近、多くの品物に「MADE IN CHINA」が付いています。

服や文房具、日用品、電気製品など。
100円ショップに行くと、ほとんどが「MADE IN CHINA」です。

たぶん、組み立てや包装など全部人手でやっているんでしょうね。

先日、何かの集まりで、「中国の貧しい人たちに援助の品物を
送ろう!」という話題が出ていました。

私のまわりの人たちは、
「品物を送っても、それが”MADE IN CHINA” じゃ洒落にならないな!」
と言ってました。

とにかく日本中に「MADE IN CHINA」があふれているのです。

ここ数日、西からの風が強く空がかすんでいます。
今日も小雨が降っていたのだけど、車のフロントガラスは
土みたいなもので、汚れていました。

テレビを見ると、「黄砂」とのことでした。

「え?! 黄砂? といえば黄河流域の黄土高原から飛んでくるやつだ!」
と思い、

「もしかして」と思い
車のフロントガラスに付いた「黄砂」を顕微鏡でのぞくと

「MADE IN CHINA」 

のタグが付いていました。

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# by agricoach | 2007-04-16 21:30 | ユーモア

三輪車の変速機

自転車には変速機が付いています。

昔は変速機なしだったのですが、それが3段変則 5段変則 になり
最近は15段変則も普通です。

この変速機は登り坂を上るのに疲れずにうまく登れます。

三輪車理論では、「技術」「人」「仕組み」が3つの車輪で、
ペダルを踏む力が「人間力」でハンドルを持つ手が「目標」です。

これに「変速機」にあたるのが
「コーチ」であったり「同じ思考をするグループ」であったり
「自分のやる気のある、あるいは感動した感情を持続できるもの」
たとえば尊敬する人の話であったり本であったりビデオであったり
自分を応援してくれる人であったりします。

「動機」も、りっぱな変速機です。
「動機」は不純なほどいいそうです。

「日本の畜産のため」とか「みんなを幸せにするため」とか
「農村社会の確立のため」なんぞという高尚な動機でなくて

「金をがっぽり儲けて、いい女と結婚したい」とか
「かっこいい農業をして、彼女を作りたい」とかの
動機は不純なほどいいそうです。

凡人は高尚な動機を持っても、続かないからです。
私もすぐに挫折します。
不純な動機ほど、ひとの欲望から出てきたものはないから
ねばり強くなれるんです。


この変速機をいっぱい持っている人ほど、坂道を登り易くなります。

3段変則より5段変則

5段変則より15段変則

15段変則より50段変則

いっぱい、自分の変速機を作るにはどうするかが
ひとつのテーマです。
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# by agricoach | 2007-04-11 23:57

ヤングステーキ

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この前、あるファミリーレストランに行きまして、
今まで頼んだことのない、「ヤングステーキ」ってやつを注文しました。

値段は、700円くらいで安いし、過去にレストランで安い肉を注文して、
あまりいい思いをしたことがなかったので、
このところレストランに行っても、注文したことはありませんでした。

そこのファミリーレストランで、わまりの人が結構「ヤングステーキ」を
注文しているのを聞いて、「じゃあ !」と思い今回は注文してみました。

しばらくして、出てきたのですが。

かなり固いのです。

「こりゃあ、ヤングステーキにしては固いね!」
と私が言うと、妻は
「いちおうヤングというのは、若い牛の肉だからじゃないの」
と言います。

そこの肉は、オーストリア産なので、そこまで固くないと思っていたのですが、
違っていました。

私は
「これは、ヤング(マン)ステーキで、歯もあごの筋肉も強い若い人用のステーキだ」
ということになりました。

とうてい入れ歯の人には食べれません。
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# by agricoach | 2007-04-08 14:05 | ユーモア

三輪車理論

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「人」 「仕組み」 「技術」 の3つの輪は、ちょうど三輪車のようです。

どの車輪も同じ大きさでないと、前に進みません。
実際の農場で多いのが、「技術」の車輪は大きいのですが、
「人」と「仕組み」の車輪が小さいので同じ場所をくるくる回っています。

3つの車輪を大きくすることが、うまく進む三輪車(農場)になります。

次に、ペダルを踏む力になるのが「人間力」。
毎日、自分が決めことをコツコツできる力。
難儀な事でも、あきらめずにコツコツとできる力。
問題にぶつかっても、自分で考えて行動し、うまくいかなくても自分の責任で次の解決策を考え次の行動を起こす力。

このペダルをこぐ力「人間力」がなければ、三輪車は動きません。
どんな仕事も、うまくいかない事、壁、難しい問題があります。
これは、「坂道」と同じです。
「坂道」と言っても「下り坂」でなくて「登り坂」です。
「下り坂」なら、なにもしなくて進むから楽なんですが、
「登り坂」は、ペダルをしっかり、こがなくては進みません。
上りがキツイほど、ペダルを強く踏まなくては進みませんが、
「人間力」が弱いと、ペダルを踏む力が弱くて、ちょっとした坂道でも
登れなくて、止まってしまいます。

どんな仕事も「登りの坂道」があります。
この世の中に「坂道」がない仕事はないと思います。

逆に言えば、「人間力」がなければ、どんな仕事をしても、壁を乗り越えられないので
「一流」にはなれないのです。
「ほどほど」のことはできるのですが、「上り坂」が急になれば、登れず止まってしまいます。

酪農の状況は、今、非常に厳しくなっています。
乳価は下がるし、エサ代は上がるし、消費は伸びないしで
どう考えても楽になる要素はありません。
それこそ「急な坂道」です。

この「急な坂道」を登れないと、廃業するしかありません。
ところが、酪農をしても儲からないからと廃業して、他の仕事に就いても
うまくいきません。

今までの、社会情勢では、まじめに働けば「給料が上がって貯蓄が増える」というのと違ってきています。
農産物の輸入が増えて、エサや材料が高くなり、今までのような生産物が安くなるような社会状況では、ただ普通に働いていればいいという状況ではなくなってきています。
あれぼど「安定」しているはずの公務員でさえ、「不安定」になってきているこの頃です。

ペダルを踏む力の「人間力」が強くなければ、三輪車は前に進まないのです。

つぎが、ハンドル。
ハンドルが「目標」「ゴール」になります。
車輪が3つあって、ペダルを踏む力もあるのだけど
ハンドルを操作するのがうまく行かないと、つまり目標がはっきりしていないとグルグルと同じ所をまわって、前に進みません。

どこに行くかをしっかりハンドルきらないと、結果がでません。
このハンドルが、「理念」であったり「目標」であったりします。

この三輪車理論が、わたしの考えの全体像だと
この頃思っています。
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# by agricoach | 2007-04-01 13:49 | 運営

新しい設備を作っても成績は上がらない

「新しい設備を作っても成績は上がらない」 の一番いい例が「パソコン」です。

農家は、他の人がパソコンを導入して繁殖管理やエサ設計、経理処理などに使っているのを見ると、「こりゃあ便利だ!自分もしよう!」 とパソコンを買います。

ところが、半分以上の農家でうまく使われていません。

なにしろ、パソコンは、入力しないと意味がありません。
繁殖管理なら、毎日の受精や分娩、妊娠鑑定などを入力しないと、出てくる情報は使いものになりません。

使えないパソコンほどやっかいなものはありません。
枕には固いし、漬物石には軽いし、一昔前ならデスクトップで大きくて机の上に置くと場所ばかりとるしで、いいところはありません。

ノートに手書きで、あるいはボードに手書きでしっかり記録ができている農場以外では、いくら「最新式のパソコン」を導入しても、まったく機能しないのです。

農場でホコリのかぶったパソコンを、よく見るのは私だけではないようです。
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# by agricoach | 2007-03-28 00:12 | カイゼン

新しい設備を作っても成績は上がらない

若松義人氏著の「トヨタ式カイゼン入門」はいい本です。

「カイゼン」 という言葉はよく聞いていたのですが、
中身については、よく知りませんでした。

「カイゼン」のためには、何が必要で、どんな考え方をしなければいけないかを分かりやすく、解説されています。

「ハード面の充実に目を向けて、高い設備投資をしたところで、必ずしも問題解決できるわけではない。どんなにすばらしい機械や設備にも、何らかの問題が内包されている。実際に機械や設備を操作する人だけが知っている問題に気づき、自らの頭や体を使って工夫しなければ、真の問題解決はしない」

これを読んで、私が見てきた農場でも、同じことが起こっていることがわかりました。

たとえば、搾乳用の自動離脱装置。
搾乳が終われば、機械が自動的にはずれるやつです。

これは、搾りすぎを防ぐことができて、非常にいい機械なのです。
ところが、現場では自動的に外れるタイミングは機械によってまちまちなので
実際の残乳量は、どのくらいになっているか農家は知りません。

また、残乳量を調整するためには、どうすればいいのかもほとんど知られてません。
つまり機械まかせにしているのですが、そこで起こっていることを認識していないのです。

ほかにも、「新しい牛舎を作り規模を拡大すれば成績が上がる」
と思うのですが、実際にお金が残っている農場はすくないのが現実です。

新しい農場にすれば、繁殖成績が上がって、新しいミルカーで乳房炎が出なくなり、
新しい牛舎で牛がきれいになると思いたいのですが、実際はあまり関係がありません。

基本的な使い方や消毒、点検などをしていないと新品の機械もうまく動きません。

大きな負債をして作った新しい牛舎がちらかっている農場ほど、心配なものはありません。


ほかに、デジタル万歩計。
最近、発情の発見をよくするために、足にデジタル万歩計を付けて、発情になった時に増える歩数をグラフ化して、発情を見つけるという非常にすぐれものの機械があります。

これを付けて、繁殖成績が伸びた農場は多くあります。

ところが、この機械を導入しても、発情をみつけなければいけない牛に付けるという基本の作業をしていないとまったく機能しません。

全頭に万歩計を付けているなら、付けたり外したりしなくていいのですが
予算の関係で、全頭分ないところもあります。
そのため、発情をみつける時期になる前には、つけていなくてはいけないのですが、
この基本作業ができたりできなかったりしていては、せっかくの高価な機械を
導入しても、成績は伸びないのです。

「人の知恵を大切にして、ソフト面の充実に力を注げば、お金をかけずに済むことがたくさんある」

農場でも、新しい機械を入れる前に知恵を出して解決する事柄も多くあります。
整理整頓をするだけで、機械がうまく動く場合もあります。

機械を入れる前に、
「あたりまえのことを、あたりまえにやる」
ことを確認すべきです。 
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# by agricoach | 2007-03-24 23:54 | カイゼン

永守社長

永守重信氏は赤字企業を買収し、その企業を立て直していくプロです。すでに23社すべて
再生させているそうです。その手法は?

「情熱、熱意、執念。すぐやる、必ずやる、できるまでやる。知的ハードワキング。」
永守社長は人員削減を基本的にしません。人間の能力の差は、あまり関係がありません。
それよりも、人間の意識、ヤル気は100倍くらい差があります。

意識を変えさえすれば、首を切る必要はありません。つまり、いかに意識の高い人の集団にするかにかかってきます。
経営者も意識を変えてもらえばいいのです。業績が落ちているのは経営者と社員の意識が落ちているからなのです。

会社は一人の100歩より100人の1歩です。とんでもない秀才がいないと会社が発展しないなんてことは絶対ありません。

全ての会社に共通するのは6Sの徹底です。「整理、整頓、清潔、清掃、作法、しつけ」。この6Sを徹底することで、業績は確実に伸びます。

経費の削減を徹底的にし、あたりまえのことを、きっちりします。また、コスト削減と得意分野を伸ばします。

6Sと出勤率は社員のモラルの指標です。経営者がやることは社員のヤル気を出すこと。
全員の力で企業を強くする。規模の大小に関係がありません。会社が汚れているところで
業績の上がっている会社は絶対にありません。

永守社長が、始めて入っていった会社では、ほとんどの人が「なんで、掃除をしたら業績が上がるんだ!そんなことで業績が上がるなら、こんな苦労はしてない!」と思うそうです。

ところが、1年もすると確実に、ほとんどの会社の業績が上がっているそうです。
また、ほかにも部品や材料のコストを下げます。当たり前のことがどうしてできないのか。

それは、経営者の経営に対する情熱、執念の不足です。
採用のときは、夢の多い人、一生懸命働く人を選びます。能力より、ぜひ、日本電産で働きたい人を優先します。

以上が永守社長のやり方です。


農場でも、まず、6Sですね。

以前から、私も農場の片付き方と経営の良し悪しは、相関があると思っていました。
「成績のいいところは、農場が片付いている」「繁殖成績も、牛の管理も、お金の管理も片付いているから農場も片付いているんだ」と思っていました。

でも、永守社長から教わることは「片付いているから、成績がよかった」んだとわかりました。
永守社長の会社では、毎日、朝30分の掃除があります。

経営の神様で知られる、松下幸之助氏の開いた松下経政塾も毎日掃除が日課だそうです。

希望を持って入った塾生は、「あの有名な松下経政塾だから、きっと最新の世界情勢や商売の極意を教えてもらうに違いない。」と思って入塾するそうです。

ところが、毎日掃除をやらされて、「え!話が違う!」
「こんなことするために、松下経政塾に来たんじゃない!」と思うそうです。
しかし、そこに在籍する数年間で掃除の大切さを叩き込まれて卒業するそうです。

掃除をすることで、毎日の小さな変化に気付くようになります。
「毎日の小さな変化に気付く」ということが観察力の向上につながり、仕事のいろんな
分野での変化を敏感に感じ取れるようになります。感性が豊かになります。

農場内の小さな変化を敏感に感じ取れたら、すぐに対応が出来ます。
良くなった変化、悪くなった変化を、感じ取れるかどうかが、経営に直接関係してきます。
牛の変化、エサの変化、牛舎環境の変化、メンバーの働き方の変化など、感じ取れなくては
フィードバックできません。

だから農場もまず、6S「整理、整頓、清潔、清掃、作法、しつけ」なのです。
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# by agricoach | 2007-03-16 06:39

トヨタ式カイゼン

トヨタ式カイゼンの中で、農場にも即通じることがあります。

「現場には、気づき学ぶべきことがたくさん隠されている。現場は知恵を生み出すヒントを与えてくれる宝庫である。」

農場の中にも、多くの現場でのポイントがあります。
エサの質、牛の肥満度、蹄の見方、清掃の状態など
「自分の農場はOKだ!」 と思っている事柄も、人によって見方が違います。

同じ牛を見ても、その牛をどう見るかは、かなり差があります。
同じ片付き具合をみて、片付いているか散らかっているかの見方が違います。
それを、いろんな事で確認してみると、話題になることがいっぱいあります。

現場にある、問題をどうやって解決していくかは、実際に作業をしている人が
一番いいアイデアをもっているはずです。

そのアイデアをみんなで出し合い、考えていく作業ができれば
いい知恵が湧いてくるはずです。

「高い設備投資をしたところで、必ずしも問題解決できるわけではない。どんなにすばらし機械や設備にも何らかの問題が内包されている。実際に機械や設備を使用する人だけが知っている問題に気づき、自らの頭や体を使って工夫しなければ、真の問題解決はできない。」

一番悪い例が、今の成績が悪くて収益が低いので、牛舎を新築して多頭化して収益を上げようと計画するのですが、今の農場が散らかっていて牛の状態が悪い農場です。

そんな農場は、高い設備投資をしたところで、問題を解決できるわけではありません。
トヨタ式カイゼンが言う通りです。


「人の知恵を大切にし、ソフト面の充実に力を注げば、お金をかけずにすむことがたくさんある。」

これも農場にたくさんあると思います。
過肥対策、搾乳技術、発情発見、乾乳期管理、エサ作り、かび対策など
知恵を使えば、それほどお金をかかずにすむことはいっぱいあります。

ソフトの充実は、それほどお金がかかりません。
ソフトというのは、作業と作業のつながり、牛や物やお金など流れ、ミーティング、連絡、ボードの使い方、悪い情報のあつかいなど
私が主張する「人」と「仕組み」の部分です。
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# by agricoach | 2007-03-07 23:24 | トヨタ風「最強の社員」

なぜ、伝わらないの?

2月の後半から、子供の受験に東京まで付いていったり、
卒業式があったりして忙しい毎日です。

卒業式では、校長先生や来賓の方々の祝辞があります。

内容は、
「夢を持たなければいけない」
だとか
「こつこつと努力をしてください」
だとか
どっかのブログで読んだような、
非常に、いい話なのだけれど、ほとんど頭に残らないのです。

一人10~20分間は話し、聴くほうは、じっとして聞きます。

「式」 ということで形式が重要だということなのでしょうが
参加者は緊張して自由な姿勢も取れずに、イスにすわっています。

単調な話が続くと、聴く側の集中力も落ちます。
前の日に飲みすぎた父兄は、ついつい眠たくなります。

私が小学校の時から、入学式や卒業式、運動会、朝礼などで
数百回先生の話を聞いているはずなのに、
ぜんぜん覚えていません。

まあ、私の集中力、記憶力がないといえば、それまでですが。

内容は大事な事で非常にいい話なのだけれども、聞く側に伝わらない。
これは自分自身にも、身につまされます。

聴く側の集中力は、1分とも3分とも言われています。
長い話は、まず、伝わりません。

笑いを取りながら、大事なことを簡単に短く、どう印象つけるかが難しいところです。

永六輔さんのことばがあります。

「難しいことを、やさしく。
やさしいことを深く、
深いことを、おもしろく」

これができたら最高です。
永さんの話は、いつも面白いし、聴く側によく伝わります。

私も修行中の身です。
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# by agricoach | 2007-03-05 06:45

トヨタ式カイゼン

最近 、「トヨタ式カイゼン入門」 若松義人著 を読んでいます。

非常に面白いことが載っていますので、いくつかを紹介しましょう。


「トヨタ式カイゼンは、東洋医学の考えに通じるものがある」

西洋医学では、臓器そのものに問題があると考えて、その一部の臓器を治そうとします。
近年になり、病気が細分化されればされるほど、診療科目も増えていきます。

「めまいがする」と言うと、脳神経科、心療内科、眼科、耳鼻科、歯科などいろんな所に行かなければいけません。
細分化して、こまかいところを直していけば、全体が良くなる、という考えです。

これに対して東洋医学では、臓器と臓器をつなぐ経絡に問題があると考えます。

トヨタ式カイゼンも東洋医学と同じように、人と人、部門と部門、仕事と仕事、作業と作業のつながりに重点を置いています。この流れをつくるつながりに多くの力を注いでいます。

なにか、うまくいかなかった時に、その人が悪いのではなく、
その失敗をした原因が、人の連係にあったのか、作業の連係にあったのか、人の教育にあったのかなど、失敗を取り巻くまわりの原因を徹底的に探して対応します。

そして、被害が拡大して流れが滞らないようにスピーディーにチームワークを発揮して対応します。

東洋医学の、「流れ」というキーワードを農場で考えてみると。

農場では、農場のメンバーが元気で、「気」が充実してなければいけません。
気持ちの上では、メンバー同士で、「元気」や「感謝」や「やる気」や「思いやり」がグルグル流れていなくてはいけません。

他にも、「牛の流れ」「一日の作業の流れ」「人のローテーション」「農場内の物の流れ」「年間を通しての牛や作業の流れ」「お金の流れ」。

これらの「流れ」が、滞りなく、滑らかに、無駄がなく、
まるで熟練した職人の技のように、あるいは
芸術(アート)のように、流れなくてはいけないのです。

「牛の流れ」 を例にとると。

生まれて分娩房から哺乳舎に、すみやかに衛生的に動かす。
健康に哺乳期を乗り切り、発育は順調に育成期に流れていく。
過肥や痩せすぎ、病気を抱えずに健康体で妊娠し分娩まで流れていく。
乾乳期、産褥期、泌乳最盛期へ食欲旺盛に、元気に流れていく。
流れるようなスムーズなパーラーへの牛の移動。
スムーな移動を可能にする、床の状態や蹄の状態。
受精や治療をするために牛を捕まえる時のスムーズな作業。
グループ移動の時の、スムーズで静かな牛の流れ。

これらの流れをいい状態で維持するためには、何をどのようにコントロールしなければいけないのかを、ひとつひとつの作業の中で見直して、組みなおす必要があります。


農場内の、「元気」や「やる気」が滞らずスムーズに流れるためには、何をどのようにコントロールしなければいけないのか。

今まで私が、ブログに書いてきたことも、この「流れ」という視点で見ると全体像が違って見えます。
 
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# by agricoach | 2007-03-01 00:00 | トヨタ風「最強の社員」

メモ帳の利用

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これも、メモ帳を利用している農場です。胸ポケットに、いつも入れていて、発情の牛、治療した牛の番号と治療内容、農場作業で気になった事などを、その都度書いています。
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# by agricoach | 2007-02-25 03:27 | 見える化

宮本算数教室のパズル

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この図は、算数塾経営の宮本哲也氏が作ったパズルです。

この算数塾は、入塾者の受付をFAXで始めると、数分間で定員がいっぱいになってしまうような人気のある算数塾です。

とにかく、教室では「教えない」 「質問を聞かない」 「自分で解く」 が方針です。
生徒は何時間かかっても自力で問題を解きます。
何時間かかっても一つの問題に生徒は取り組みます。
それによって、難しい問題が解けた時の達成感や充実感、問題を解くまでの粘り強さ、解けない時にいろんな方向から考える、などを身に付けるトレーニングをします。

このパズルのルールは。
1.図のマスに1~4までの数字を一つづつ入れます。
2.どの列 (縦、横) にも1~4までの数字が一つづつ入ります。
3.数字と記号は、太線で囲まれたブロック内の数の和、差、積、商のいづれかを表します。
4.ブロック内の数字が一つの時は、そこに書かれた数字が入ります。

これが、ルールです。
教育教材部門で日本で一番売れているそうです。

ちなみのこの問題は、一番易しいものです。

簡単なものから、だんだん難しくなって小学生用の上級で縦横が9マスまでなっています。
大人でもすぐに解けません。
私も挑戦してみましたが、縦横7マスのところまでどうにか行き着きました。
ただし、1問解くのに30分くらいかかります。

「なるほど! 問題を解決するのに必要な粘り強さを身に付けるトレーニングになるな」
と思いました。

さっそく、「これを農場の従業員教育に使えるかもな」 と思います。
農場の中にも、難しい、面倒な、あるいは、すぐに解決しない問題はたくさんあります。
少々の難しい問題に直面しても、投げ出さずに問題を解決する姿勢を身に付けるには、最適かもしれません。

皆さんの子供にも、皆さん自身にもお勧めの一品です。

下は、小学生用の中級です。  みなさん、何分でできますか?
一つの縦、横の列に1~6までの数字が入ります。
図をクリックすると大きくなります。
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# by agricoach | 2007-02-21 21:44 | 人間力

掃除

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この農場では、和牛生産です。仕事が一段落すると、掃除をします。
牛舎まわりは、舗装しているので、そこをほうきできれいにします。

私が牛を診て牛舎から出てくると、長靴に糞が付いているのですが、
掃除された後を歩くのが、気が引けるくらいにきれいになっています。


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ゴミは、大きなボックスに入れて廃棄物処理業者に、もっていってもらっています。
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# by agricoach | 2007-02-18 00:55 | 運営

超ローコスト : 生活の質を高める道具

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私の往診先の農場のメンバーの手帳です。
一番上の項目は、「牛」 「コミュニケーション」 「環境」 「家事」 「家族」 「買い物」 などです。

人間力を高めようと努力している姿は、尊敬します。


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必要な作業、忘れてはいけない事など
色分けした付箋を使って、メモをしています。

この手帳を使う方法は、コストがかからず非常にいい方法です。

専門用語で 「外部記憶装置」 と言います。

気が付いたらすぐに、メモをする習慣ができたら
生活の質が、かなり高くなります。

お勧めの一品です!
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# by agricoach | 2007-02-14 21:59 | 仕組み化

防寒用チョッキ

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子牛の防寒用のチョッキです。
市販のものを見て農家が自作した物です。
マジックテープ(下の写真の黒い部分)で胸と腹の下とお尻で止めています。
他の子牛に着せ替える時に、洗濯をします。

先日、熊本で子牛の育成セミナーがありました。

子牛は寒さにストレスを受ける。
15度以下になったら、寒さ対策が必要で、
寒さによるストレスで、体重は減るし、免疫力が落ちる。

そのため、寒い時期には、ミルクの増量が必要だということでした。
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# by agricoach | 2007-02-14 15:43 | 技術

5%のコストダウンより30%のコストダウン

ビジネスの分野では、

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「5%のコストダウンより、30%の方が容易だ」 と言われます。

5%のコストダウンであれば、従来の仕事の延長線上で何が削れるかを考えます。

だが、30%ともなれば、小手先の対応では実現できず、

発想を根本から転換せざるをえません。

真の革新はそこから生まれます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

と言われます。

農場で、5%のコストダウンは、
エサの値段のまめな見積もり、
受精を外注から自分でする、
乳房炎の体細胞対策をしっかりする、
高い薬や添加物を見直す。
個々の作業の質を見直す。
メンバーの連係と連絡、ミーティングを定期的にする。

などの事で5%のコストダウンは、結構達成できます。

でも30%となると、根本的に考えないと達成できません。

牛乳だけでなく、もっと付加価値の高い生産物やサービス、商品、
あるいは、農場の形態、主力の作目、利用できる飼料の開発、
捨てられている物の有効利用、
いろんな分野に発想を広げていかなくては、達成できません。

かといって、私に「じゃあ、何をすればいいか教えて?」 と聞かれても困ります。

農業でも、他の産業でも、新しいことをうまくやっている所では、
いままで、人が気が付かなかったり、捨てていた物を新しい視点で価値の高いものを作り出したり、農業の分野では使われていないけど、
他の分野では当然のように使われている技術を利用して
新しい仕事を作り出したりしています。

そんなことを考えるには、どうするか?

答えは、「いつも、そのことを考えて、アンテナを張り、こちらから発信し続ける」
ことでしょう。

有効な情報を集めるのに一番いい方法は、
情報を発信することです。情報は、発信したところに集まる習性があるからです。
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# by agricoach | 2007-02-10 21:41 | 運営

「そんな事、できる訳ないよな!」って言われる難しい技術への挑戦

百万分の1グラムの歯車を作った会社があります。
その歯車は、あまりに小さ過ぎて目に見えません。

その会社の社長は、「この歯車は、小さ過ぎて使いようがない」 と言います。

では、なぜそんな物を作ったかと言うと、
それを作るために、みんなが集中して技術を高めていく、
そんな目標を設定することで、その目標をクリアするために
なにをどうして、どういう技術を改良する必要があるのか、
どうゆう考え方を変えないといけないのか

というように作業をしていくことになります。

これは、ほかの作業や製品を作る時にも、まったく共通する非常に役にたつ姿勢であり考え方になります。

他の例があります。
北海道のある鉄鋼会社の社長が、「宇宙ロケットを作るぞ!」 と言い出しました。

社員は、「ロケットなんて、そんなもの作ったことがないし、そんな難しいこと誰ができるか!」とか 「どこにそんな金があるんだ」 などの反応でした。

ところが社長があまりに、しつこいものだから、社員もしだいにそのペースに巻き込まれ、いかに安上がりで、性能のいいロケットを作るかに取り組んでいきました。

北海道大学の先生の協力も得ながら、試行錯誤を繰り返して、非常にローコストで性能のいいロケットを飛ばすことができました。
まだ、衛星を載せるまでには行ってないようですが、実用化をめざしているそうです。

その会社で、起った事は、「ロケット作り」 という難しい技術に挑戦することで、難しいこともいろんな角度から考え試行錯誤することで克服できるという経験を社員が持ちました。

その結果、日常の会社の業務でぶつかる壁などは、非常に低く感じられて、「やればできる」 という気運が会社に広がり、会社の業績もすごく伸びたそうです。

難しい技術に挑戦することは

それを作るために、みんなが集中して技術を高めていく、
そんな目標を設定することで、その目標をクリアするために
なのをどうして、どういう技術を改良する必要があるのか、
どうゆう考え方を変えないといけないのか
具体的にチームで行動する時に必要となることはなにか


これらのことを問い直すことになり、
それを身に付ければ、従来からあった壁は、容易に超えることが
できるようになります。


酪農でいえば、
たとえば、「体細胞3万で無菌の牛乳を作る。無殺菌で飲める牛乳」
という目標があったとします。
(実際には、こんな農場は存在します。)

それを達成するためには、今までやっていたような方法では無理です。

じゃあ、そのためには、何をどうして、どんな作業をどの程度の質と精度でやらなければいけないのか、それをチームとして実行するにはどうするのか。

これらを考え実行することで、質の高い農場になっていくと思います。
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# by agricoach | 2007-02-08 21:57 | 人間力

生徒を追い込み、生徒を変える算数塾

算数塾の有名講師で宮崎氏の話がテレビで紹介されていました。

とにかく、授業時間は生徒に質問をさせずに、算数のパズルを与えて、
解けるまで自分で考えさせる。

簡単なパズルから始まって、何時間でもひとつの問題に集中して解く訓練をします。

だんだん難しい問題を与えて、制限時間内で解けるように、生徒を追い込んでいきます。
それによって、生徒の集中力と自分で解いていく楽しみを体得していくことで、他の教科も成績が伸びるそうです。

その塾の申し込みは、FAXの先着順で、受付時間が始まると数分で定員がいっぱいになるそうです。

宮崎氏の言葉に以下のものがあります。

「トレーニングジムに行っただけでは減量はできない。
自分で自分を追いこまないと変化は起らない。
受験を目標にして欲しくない。
受かってもそこにはパラダイスはない。
ハードルを乗り越えたら次にもっと高いハードルがある。
そのハードルを乗り越えることに喜びを持って欲しい。」

それを聞いて、自分自身にも、農家自身にも
あてはまる事だと思いました。

「自分で自分を追い込まないと変化は起らない」

自分自身を変えなければ、農場も変わらないのです。

逆からたどると、

「農場を変える」 → 「自分を変える」 → 「自分を追い込む」

 
で、私の農家に対する役目は

「農家を追い込む!」 ことだという結論になります。

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# by agricoach | 2007-02-07 14:16 | 人間力

「理念の徹底」? なんのこっちゃ?

「理念を徹底させなければ、いい運営はできない」と言われます。

でも、理念を徹底している農場は、残念ことに、少ないのが現状です。

「”理念” なんてそんなのもがあっても、農場がよくなるの?」
とか
「”理念” なんぞ、屁の役にも立たない!」
とか
「”理念” じゃ食えない!」
とかの声が聞こえてきそうです。


酪農場での、理念とはなんでしょうか?

農場によって、違ってくるでしょうが
たとえば、
「徹底的に、牛のためになることを優先する」
とか
「自分でも飲みたい牛乳をつくることを最優先する」
とか
「地域の人に喜んでもらえる農業、生産物を提供する」
などでしょう。

「牛のためになることを優先する」
という理念があれば、
とにかく、牛にとってストレスになることを、いかに取ってやって
きれいで、乾燥して、空気がよく、ゆっくりした環境を作れるかに作業の中心を置きます。

牛の取って悪いこと、質の悪いエサ、荒い牛の取り扱い、臭い、痛み、ミルカーの不備、搾乳手順の不備、群のストレス、など農場にいっぱいあるストレス要因を、どれだけ取り除けるのか。

どんな、会社でも仕事では多くの問題や壁にあたります。
毎日の仕事は、ある面単調な繰り返しで、地道な部分もあります。
うまくいかないと、諦めたり、適当にやったりしてしまいます。

すると、会社の成績は全くよくなりません。

そこで登場してくるのが、「理念」 なんです。

しっかりした理念がなければ、難儀な仕事や壁に向かっていくエネルギーが出ないのです。

牛の寝床をきれいに乾燥させるなどという、めんどうな仕事を、根気よく続けていくのは、大変な労力と精神力がいります。
それができないと、「根性がないから」 とか 「性格だからしょうがない」 とか言って、自分の限界を超えられません。

それが、そのまま牛の成績になってきています。
何年たっても、何十年たっても、同じことを繰り返してしまいます。
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# by agricoach | 2007-02-06 12:05 | 運営

松下語録

松下幸之助氏は、多くの語録を残しています。
それは、多くの経営者やビジネスマンの指針として、今でも読まれています。

""""""""""""""""""""""""””””””””””””””
「細事に神が宿りたまう」と言う言葉で示されるように、
些細な仕事のこだわりは、幸之助氏が生涯を通して強く訴えたことのひとつです。

平凡な仕事も大切にして、あたりまえのことを当たり前におこなう。

積み重ねた基礎の上に、さらなる知恵を加えていく。

細事をおろそかにすれば、大事に失敗する。

この姿勢は職種を超え、よい仕事をするための必要条件です。

"""""""""""""""""""""""”””””””””””””””

そうですよね。
農場でも、まさにそのとおりです。

平凡な仕事も大切にして、あたりまえのことを当たり前に行う。

たとえば、
「寝床を乾燥させてきれいにする」 という あたりまえのことを
あたりまえに行なう。
ところが多くの農場の現場では、これが難しいのです。

今日の往診先でも、濡れて汚れたマットの上に牛が寝ています。
「乳房炎対策を実行しようと!」 とそkの農場の目標には上がっているのですが
現状は、できていません。

何回、必要性を話しても、なかなか変わりません。

ある会社の社長は、指導について
「何回も話した? それは何回だ? 5回や10回話したところで変わらない、100回言って変わらなければ、諦めろ!」 

と言います。

私はまだ、10回くらいしか言っていませんので、

あと、90回はしつこく言ってみます。
根気 比べです。
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# by agricoach | 2007-02-05 23:49 | 運営

農業の多様性

酪農に関しては、日本に入ってくる情報は、ほとんどアメリカの情報です。

規模を拡大し、効率を重視し、大量生産、大量消費のスタイルは
アメリカの産業の特色です。

ところが、農業をはじめ、映画やほかの産業でも、
アメリカ以外の国にとって、エネルギーの大量消費、国益さえよければなんでもありみたいな「アメリカのやり方は、少しおかしいのでは?」
という考えが出てきています。

農業についても、もっとヨーロッパのやり方を見習う点もあると思います。
家族経営で、地産地消、消費者とつながり、自給率を高め、観光農園をつくったり
付加価値の高い生産物を作ったり、地域の人たちの集まる場を提供したり、
教育に貢献したり、などいろんな形態の農場があるようです。

日本でも、いろんな形態の酪農場があっていいと思います。
いろんな形態の農場が、いきいきと働き、お金も入ってきて経営がうまくいく、
そんな農場がいっぱいあれば、農業こそ21世紀の花形産業です。


日本でも一部の農場で、付加価値の高い生産物を作っているところはありますが、まだまだほんの少しです。

今後確実に、濃厚飼料や輸入乾草が値上がりし、乳価は値下がりするなかで
どんな生き残り策があるのかというと、
「いかに付加価値を付けるか」 のひとことになると思います。

多くの農場は 「集乳車にとってもらえば、それで生産は終わり」 という意識です。
数十年間それで仕事をしてきているので、いまさら 「付加価値」 といっても難しいのが現状です。

簡単に「付加価値」 なんかは付きません。
今、一部の農場でやられているいろんな取り組みも、
10年や20年かかって、やっとたどりついています。

10年かかるかもしれないけど、若い人にとって10年後はすぐきます。
そのときどんな農場をイメージできているのか、
それを達成するためには、どんな技術を身に付けるのか、
乳生産以外の勉強と実践を充分すれば、
目標を達成することが可能なのです。
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# by agricoach | 2007-02-04 23:00 | 農業

受験シーズン

世間は、受験シーズンです。

我が家も次女は大学受験を控えています。

企業は難易度の高い大学を出た学生を欲しがります。
この「高学歴」ということは、実社会では役に立つのか?

答えは、「一部使えます」

それは、「受験」という難儀な、作業を繰り返しこなしてきたことで
難しい大学に入れた経験があるからです。

「どこの大学を出た」 よりも 「面倒な勉強をコツコツして、合格した」
という成功経験が役に立つのです。

企業では、ほかにスポーツ経験者も重宝されます。
あるスポーツでそれなりに成果を残すためには
コツコツと地道な練習が必要です。
地道な努力と成功体験(仮にそれが結果としてうまくいかなかったとしても)を持っていることが大事なのです。

勉強も、スポーツも芸術も一芸も、人以上になるには
地道な努力が必要です。
時には、嫌になったり、やめたくなったり、意欲がでなかったり
いろんなことがありながら、達成できた経験は大事です。

目の前にある、課題を「コツコツこなす」 能力があることが人間力のひとつの要素です。

それを、「勉強」 「スポ-ツ」 「芸術」 「一芸」 などで
身に付けている若者は、他の仕事をさせても
成功する可能性が高いと思います。

もっとも、大学で勉強したことなんぞは
屁の役にも立たない(「資格」以外)ので、実際は社会に出て勉強したことや
社会に出てからの 「意欲」 のほうが重要ですが。
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# by agricoach | 2007-02-01 15:20


2冊目の本ができました。今回の本はイラストをいっぱい入れています。       メールは kagryt5297wexv@btvm.ne.jp まで。


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