永守重信著 「人を動かす人になれ」 より
永守重信著 「人を動かす人になれ」 より
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不良品が出る理由はいろいろとあるが、行く付くところは 6S つまり、整理、整頓、清掃、清潔、しつけ、作法の不徹底が原因で起こっている。
汚れたからきれいにする。つまり、不良品がでたら直せばいいという気持ちから最初から汚さないようにする。すなわち、お互いに注意して不良品を出さないように気をつける。
こうした風土をつくっていかなければ、いつまでたっても不良品は減らないし、なくなりもしない。」
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不良品=不良牛です。
不良牛とは
肥り過ぎの牛、やせすぎの牛。
足が腫れた牛。
蹄が長い牛。
毛づやが悪い牛。
乳房炎の牛。
かつて乳房炎で、3本乳、2本乳の牛。
発情がきても種が付かない牛。半年以上種がついていない牛。
お産後調子が悪く、食欲が出なく、乳が出ない牛。
「不良牛が出たら直せばいいという気持ちから、最初から不良牛を出さないように気をつける」
「不良牛が出る理由はいろいろとあるが、行く付くところは 6S つまり、整理、整頓、清掃、清潔、しつけ、作法の不徹底が原因で起こっている。」
このように置き換えられます。
不良牛であるかどうかが見えるか、です。
人は意識で物を見ます。
同じ牛を見ても、不良牛と見る人もいれば、普通の牛だと見る人もいます。
牛の変化が見える意識をどう作るか。
それが、整理整頓なのです。
整理整頓をまず、なんでもいいから、ひとつ初めてみてください。
まずは、事務所の整理と農場の目立つところの整理整頓。
とにかく、毎日、かたづけるのです。
それをやれだしたら、次に他のところに目が向きます。
たとえば、「蹄が長い牛の削蹄」
とにかく、削蹄に気をつけて、ここ数ヶ月は管理をしてください。
蹄がきれいになると、次に他の部分が気になり出します。
牛の乳頭に痛み方が気になりだすと、搾乳方法が気になります。
ほとんどの農場で過搾乳が起きています。
ミルカーがはずれた後の残乳量が200~400ml 必要ですが、
ほとんどの農場では、少な過ぎます。
この情報は、いろんなところで言われているので、ほとんどの酪農家は
知っているはずですが、実行している農家は少ないんです。
金をかけずに、対処できます。
搾乳方法をチェックしたら、次に牛の体の汚れが気になりだします。
そうすると、寝床の管理や運動場の管理に気を付けるようになります。
このように、意識が変わると見えてきます。
その意識を変える最大で最良で最安の方法が、整理整頓なのです。
なにしろ 「お金がかからない」 というのが一番のお勧めですね。
by agricoach
| 2006-06-06 23:44
| 「人を動かす人」になれ!