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農業の多様性

酪農に関しては、日本に入ってくる情報は、ほとんどアメリカの情報です。

規模を拡大し、効率を重視し、大量生産、大量消費のスタイルは
アメリカの産業の特色です。

ところが、農業をはじめ、映画やほかの産業でも、
アメリカ以外の国にとって、エネルギーの大量消費、国益さえよければなんでもありみたいな「アメリカのやり方は、少しおかしいのでは?」
という考えが出てきています。

農業についても、もっとヨーロッパのやり方を見習う点もあると思います。
家族経営で、地産地消、消費者とつながり、自給率を高め、観光農園をつくったり
付加価値の高い生産物を作ったり、地域の人たちの集まる場を提供したり、
教育に貢献したり、などいろんな形態の農場があるようです。

日本でも、いろんな形態の酪農場があっていいと思います。
いろんな形態の農場が、いきいきと働き、お金も入ってきて経営がうまくいく、
そんな農場がいっぱいあれば、農業こそ21世紀の花形産業です。


日本でも一部の農場で、付加価値の高い生産物を作っているところはありますが、まだまだほんの少しです。

今後確実に、濃厚飼料や輸入乾草が値上がりし、乳価は値下がりするなかで
どんな生き残り策があるのかというと、
「いかに付加価値を付けるか」 のひとことになると思います。

多くの農場は 「集乳車にとってもらえば、それで生産は終わり」 という意識です。
数十年間それで仕事をしてきているので、いまさら 「付加価値」 といっても難しいのが現状です。

簡単に「付加価値」 なんかは付きません。
今、一部の農場でやられているいろんな取り組みも、
10年や20年かかって、やっとたどりついています。

10年かかるかもしれないけど、若い人にとって10年後はすぐきます。
そのときどんな農場をイメージできているのか、
それを達成するためには、どんな技術を身に付けるのか、
乳生産以外の勉強と実践を充分すれば、
目標を達成することが可能なのです。
by agricoach | 2007-02-04 23:00 | 農業


メールは 673258.gtwsbc@gmail.com まで。獣医行動科学研究会 


by agricoach

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