農場内の「気」の流れ
東洋医学の、「流れ」というキーワードを農場で考えてみると。
漢方では「気」の流れが重要視されています。
農場では、農場のメンバーが元気で、「気」が充実してなければいけません。
「元気」や「感謝」や「やる気」や「思いやり」などの「陽の気」がグルグル流れていなくてはいけません。
「陽の気」に対して「陰の気」もあります。
「怠慢」「ねたみ」「陰気」「無気力」「自己中心」「無責任」などです。
陰と陽は裏と表なので、すぐに陽が陰に変わることもあります。
家族経営の農場では、家族の関係が直接に「気」に影響します。
夫婦喧嘩でもしようものなら、どんな人でも楽しくありません。
イライラしながら、口もきかずに目も合わせず、とにかく作業を終わらせるだけです。
そんな時には、まともな仕事はできません。
いやいやながらやる仕事は、ろくなことができません。
夫婦に限らず、嫁舅姑、農場長と従業員の間でも同じです。
多くの農場で「あなたの農場の問題は?」と聴くと「人間関係」という答えが返ってきます。
「元気」や「感謝」や「やる気」の「流れ」などの陽の気がしっかりまわっていないと、質の高い仕事はできません。
ところがこの「気」は目に見えないので、これが難しいのです。
目に見えれば、悪いところを直そうという気持ちになるのですが、目に見えないので、いいのか悪いのかがよくわかりません。
わからないと、「気」の流れをよくするにはどうすればいいのかも、わかりません。
気の流れは見えないので「感じる」練習をしなくてはいけません。
私なんかはよく感じれないのですが、妻は周りの人の「気」がよくわかります。
やはり観察力なのです。
人の言葉使いや話し方、顔色、目付き、目の力、動作などに出てくる変化を読み取れるかです。
読み取るには、普段よく見ていないと読み取れません。
「元気」や「感謝」や「やる気」や「思いやり」などの陽の気が農場の中をいつもグルグル流れているか、どこかで流れが停滞していないか、誰かのところで停滞していないか、農場の外まで発散しているか、こんな「気の流れ」の視点で農場を見ることは必要かもしれません。
農場内の、「元気」や「やる気」が滞らずスムーズに流れるためには、何をどのようにコントロールしなければいけないのか。
「元気」や「やる気」を増やすには、農場長や社長は何に気をつけなければいけないのか。
「気」を少なくしてしまう行動や言葉はどんなものがあるのか。
「元気」や「やる気」を持続して増やすにはどんな仕組みにするのかなど。
農場の中で特にしてはいけないことがあります、それは「ふてくされた態度」「いいかげんな挨拶」これらは農場の中の陽の気を逃がします。
ひとつのキーワードが「笑顔」です。
by agricoach
| 2007-06-21 06:13
| トヨタ風「最強の社員」