牛の見える化
牛を見えるようにすることはすでに多くの農場でやられています。
見える化の代表が耳票です。
耳票を付けていればどの牛か間違うことなくわかります。
牛の識別をどうするかは、いろいろと工夫している農場もあります。
見える化では、「3m以上離れても見えなくてはいけない」と言われます。
フリーストールやフリーバーン、運動場では外から牛の耳票はなかなか見えません。そのため首輪に大きな番号札をつけている農場もあります。
牛の体(仙骨部からお尻)に大きな字で書いている農場もあります。下の写真くらい大きく書いてあると、運動場で見つけた発情の牛の番号も遠くからでもわかります。
どの牛が受胎しているか、どの牛が空胎で注意がいるか、どの牛が治療中でいつまでに何をするのか、などは繋ぎ牛舎では牛の寝床の上の小さなボードに書いている農場は多くあります。
また、ノート、黒板、ホワイトボードを利用して牛ごとに分娩日、授精日、乾乳予定日、分娩予定日を記入しています。
最近は、多くの農場でパソコンを利用して繁殖を管理しています。
パソコンは非常に使い勝手のいい道具ですが、毎日入力、毎日出力(必要なリストのプリントアウト)が基本です。
見える化のポイントのひとつが、「みんなに見えなくてはいけない」ことです。
繁殖担当者はわかっているのですが、他の人はどの牛が妊娠していて、どの牛が授精が必要か、治療が必要かなどかわらないケースもよくあります。
大型の農場では、各自が担当を持っていますので、自分の担当以外のところは知りませんが、家族経営の農場では、メンバーみんなが知っているべきです。
ひとりが休みや用事で休むと、作業ができなくなる、授精師や獣医師がきても、どの牛を処置するかもわからなくなることもあります。
by agricoach
| 2007-11-06 05:24
| 見える化