人間関係をうまくやっている農場
私が往診に行っている農場で、人間関係をうまくやっているところがあります。
そこの農場長の父ちゃんの話です。
その父ちゃんが気をつけていることは。
まず、農場の雰囲気を楽しくする。
息子や嫁が技術的に間違っていたり、怠けたり、段取りが悪いときは、
その場で言わないことにしています。
その場で、指摘してもこっちも相手もカッとなって、まともに聞かないからです。
楽しくて機嫌のいいときに、ちょっとしたことから、
仕事の仕方を話題に出し、
「◎◎はどうだったから、◎◎したほうがいいと思うよ」
とか
「◎◎はもっと、◎◎したほうがいい」
とかの話をします。
普段は、なるべく褒めるようにしているそうです。
食事のときに、毎日の作業の段取りを話しているので
家族みんなが、一日の作業の予定をしっかりわかっているそうです。
技術的なことも、そのとき話すので、
どの牛をどうするとか、作業の仕方を変えるとかの
連携もよく取れています。
息子が就農するときに、
「農場を継ぐか継がないかは自分で考えろ。継がなくてもいいし、
継ぐならやりたいことはやっていい」
と話したそうです。
まだ、財布の紐は息子夫婦に渡していませんが、
農場の記録は嫁がしっかりしているそうです。
ここは、牛舎自体は非常に古く、一部増築して乳牛を飼っていますが
経営は順調で、機械の購入もすべてキャッシュでやっています。
by agricoach
| 2008-03-05 21:40